電車は、安中駅です。
お!停まってますね~♪
トキ25000形。
通称「安中貨物」です。
列車はこの無蓋車と、タキ1200形タンク車を組成、この安中駅から、信越線・高崎線・武蔵野線・常磐線・福島臨海鉄道と走行して、小名浜駅へ向かいます。
荷主さんは、こちら。
積み荷は、亜鉛です。
主に電気部品や、表面の加工用に使われ、特に「メッキ」として、防錆効果を謳います。
全国の亜鉛生産高の20%を占めるそうで、ものすごい大手です。
安中は同社の発祥の地であり、今でも安中の精錬所には、力を入れています。
最新式の電解装置を導入しているそうで、年間で14万トンもの亜鉛を生産しているそうです。
その安中の他、小名浜にも亜鉛の精錬所があって、その両者を結んで、半製品をやりとりするのが、この列車の使命です。
でも、今時よく鉄道を使いましたね。
ほとんどの貨物が、トラック輸送に切り替えているのに。
でも同社はトラック、鉄道でも貨車かコンテナか、綿密に検討した結果、「貨車」を使う方式を採用したんだそうですよ。
いろいろ、事情があったんでしょうね。
おかげで、鉄道ファンも大喜びすることになりました。
今時、貨車が稼働する姿は珍しいですしね。
安中を夕方に出て、どこかで夜を明かし、午前中に泉(小名浜)に着くようですから、高崎線や常磐線では、撮影もできるんでしょう。
すっかり、有名な列車になりました。