僕が聴く音楽で、多くを占めているのが、「ゲーム・ミュージック」です。
そう、ゲームのBGMとして、流れる曲ですね。
kiha-gojusan-hyakusan.hatenablog.jp
僕とゲーム・ミュージックとの結びつきは強く、「グラディウス」とかの初期の頃から、ゲーム・ミュージックのソフトを買っています。
CDはまだ出始めで、カセットテープも、随分買いましたよ。
思えば、もう30年以上も前の曲たちです。
いろんな偶然があって、デジタル化して残せたのは、ラッキーだと思ってます。
高校生の頃。
当時のラジカセは、カセットデッキが2台ありました。
ダビング(テープの複製)ができたのです。
それで何をしたかというと…
「ゲーム版の再現!」
サントラ版は一曲通しだけど、
ゲームでは途中で切れるから…と、
わざわざ途中で切ってみたり!
「ボステーマだけを集めて編集!」
ボスのテーマだけを次々録音して、
メドレー化!
テープなんで、絶妙なタイミング
での一時停止、そして同時録音操作が
要りました。
時代が下ると、LINEケーブルをMDコンポにつないで、MD録音!
後にはパソコンにつないで、音を直接パソコンに録音できるようになりました。
それでしたのは…
「直接録音」
例えば、「ストリートファイターⅡ」は、アーケード版のサントラも買ったけど、僕には圧倒的に、スーパーファミコン版の方がよかった!
なので、スーパーファミコン版を、録音しました。
2人対戦にして、2人とも動かさないで、録るわけです。
にわとりとか、烏とか、自転車とか、演出が入っちゃうのは、ご愛敬!
プレイステーション版の「エースコンバット」「エースコンバット2」は、ついにサントラを出してくれなかったので、こちらも自分で録音。
誰も持っていない、「エースコンバット」の初期の名曲が、パソコンで再生できるのです♪
気に入ったけどサントラにない曲や、サントラでは気に入らない曲は、どんどん録音して、せっせとiTunesに♪
ソフトによっては、ジュークボックスがあって、それを流せば録音できる場合もありました。
でも、たいていはプレイしないと、音楽は流れないわけで。
辛い作業?もあるけど、一生懸命プレイして、次々に録音しましたよ♪
思い出に残るのは、昔にやった「フリートコマンダーⅡ」という艦隊シミュレーションゲーム。
有名ではないゲームながら、学生時代に先輩が貸してくれて、ハマりにハマったゲーム。
日米の海戦を、リアルに再現したゲームでした。
もちろん、音楽も忘れられなくて。
それも、PSGという貧弱な音源、たった3音で奏でた音が、いいんです。
後にFM音源という、サンプリング音源でもやりましたけど、学生時代、徹夜してまでやりこんだ時のは、このPSGの音だったんです。
最初は、当時のMSXをパソコン上で再現したソフトがあったので、それを利用しました。
望むPSGも、FM音源版も演奏可能でした。
が…
肝心な“あの音”が、出ない…。
実は、こちらは重巡洋艦以上、敵は戦艦が砲撃するときは、まさしく巨砲と言った、ものすごいリアルな、重低音の発射音がするんです。
最初に聞いたときは、度肝を抜かれましたよ。
音楽ではないですけど、これも欠かせない音なんですが…
残念ながら、収録されていなかった。
実は、当時のカートリッジに、このためだけの特別な音源が、搭載されていたらしいんです。
つまり、カートリッジ、つまり当時のMSX2がなければ、あの爆音は聞けないんです。。。
さんざん迷った挙げ句…
入手しましたよ、MSX2。
もちろん、ソフトも!
このソフト、記録はフロッピーディスクでしかできず、手に入れた筐体は既にドライブが壊れていたので、電源を入れっぱなしでね。
ヒヤヒヤだったなぁ…。
でも、最後までクリアしましたよ!
戦闘シーンなども、すべて録音に成功しました。
うれしかったですね~♪
短い曲たちですが、どの曲も300回以上の、再生履歴が残っていますよ。
デジタル化した後、さらに加工したものもあります。
音楽編集ソフト「Sound it!」で、正弦波!を開いて、
「ここからをフェードアウトする」とか、
「ここからここまでをコピーしてつないで、長時間版の作成!」とか、いろいろやりました。
中には、CDソフトの音源に大きなノイズがあったので、「別の部分のデータを貼り付けて、全くわからないように修復!!」なんてことまで。
結構細かいことまで、やったものです。
確かに、随分投資もしたし、時間もかけた。
でも、出来上がった曲たちは数年来に渡って、喜びになり、癒しになり。
すごくいいことができたんじゃないかなって思います。
あの頃、5年から10年前ぐらいの頃は、失業してた時期もあるし、比較的時間があった時期もあった。
パソコンも、音楽を取り込めるものを持っていたし、音楽編集ソフトもいいソフトに巡り会えた。
あのタイミングでなければ、出来なかったと思います。
プレイしたあんな記憶、こんな思い出を、後々までつなぐために!
僕の中ではそれこそが、「ゲームの記憶」そのものなのですよ。