テレビで、柿右衛門の話をやってました。
乳白色の上に、鮮やかな、透き通るような色彩が特徴です。
今は十五代目かな?
父が、気に入ってます。
十三代がいいと言いますね。
本当は買いたいらしいですが、巨匠(母)はもちろん、大反対で。
「そんなもの、家に置くな!」と、けんもほろろ。
そんな父を見かねて、というのもあって…
かつて、父と何回か、柿右衛門の展覧会に行ったことがあって。
父は感動して帰るんですが、実は1回だけ、柿右衛門を買えるチャンスがあったんです。
川越の丸廣百貨店で、柿右衛門の展覧会があったんですが、実は即売会もあって。
予め、父も僕も知っていて、巨匠には細かく言わずに、出かけました。
即売会では…
柿右衛門、あった!
結構な値が付いていました。
父、悩む…
この即売会が、「唯一のチャンス」だったのは…
実は「巨匠が同行していなかった」んですよ。
巨匠がいたら、買おうとする時点で、大反対ですからね。
いない隙に、買ってしまうことが可能だったんです。
でも、父は結局、度胸がなく。
僕も「チャンス!」と促したんですが、結局買わずに帰って。
さらには、その時は車で来ていたので、そのまま持ち帰ることも出来たんですよね。
以来、そんなチャンスには、巡り会わず。
「大魚を逃したね~」と、語り草になったのでした…。
まぁ、父は柿右衛門の冊子とかもたくさん買ってるし、僕も贈ってますしね。
実物がなくても楽しめている面は、あると思いますよね。
巨匠との決定的な対立を避けるには、それも判断だったのかも知れませんね。