宅内サーバー(NAS:Network Attached Storage)にデータを上げたら、大幅に古い日付で、ファイルが作成されて。
どうも、時計のトラブルらしくて。
調べると、BuffaloのNASには、2020年以降、時計が狂う不具合があったそうで。
これは、ファームをアップデートして、解決しました。
でも、もう一つ問題があって。
「NTPが同期しない」
何故か、設定しても同期しないんです。
NTP(Network Time Protocol.)は、パソコンや機器の、「時刻」を正確に保つためのプロトコルです。
処理やネットワークの遅延まで考慮して、精度の高い時刻を提供します。
NASは2台ありますが、どちらもダメ。
でも、パソコンのNTPは同期が通るので、サーバーの問題!?
1日目は、解決しませんでした。
2日目…
ふと、ステータス画面を見てみると…
「DNSサーバーのアドレスが、消えてる!?」
閃きました!
「名前解決が、出来てない!」
例えば、NTPサーバー欄には、「time.windows.com」とかと指定するわけですが、このままでは、機器は通信先がわかりません。
こういう、人間にわかるアドレス(URL)から、数字のみで表現する「IPアドレス」に変換するために、「DNSサーバー(Domain Name System)」を使うんですが、そのサーバーのアドレスが消えていたので、サービスを利用出来なかったわけですね。
ファイルサーバーなので、固定のIPを割り振っていたので、DHCPサーバーからも、情報をもらえませんしね。
DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)は、つないだだけで、IPアドレスや設定などを割り振ってもらえるプロトコルです。
さて、古い設定資料を引っ張り出して、DNSサーバーの設定をして、今度こそ!
あら、やっぱりダメみたい…
DNSサーバー、変わった!?
こういう時は、「コマンドプロンプト」の登場です。
打つコマンドは…
「ipconfig /all」
ファイルサーバーは名前解決出来てなくても、パソコンはインターネットも、普通に使いましたからね。
そうすると…衝撃の事実が!!
そういう時代なんですね~
でもね、こんな時は…
「デフォルトゲートウェイ(ルーター)のアドレスを、DNSサーバーアドレスに書けばいい」
多くの場合、ルーターはDNSのクライアントなので、自分の知らないアドレスを、どこに聞けばいいかを、知ってるわけです。
果たして、名前解決の仕組みを再構築した結果…
2台とも、NTPサーバーが、通りましたよ。
やれやれ…
それにしても、DNSサーバーの設定に気づいたのも、DNSサーバーアドレスの設定方法も、みんな「ネットワークエンジニアの技術」から。
かつては、「コマンドプロンプト」も、さんざん叩きましたし、「宅内サーバー構築実習」も、やりましたしね。
そういえば、DNSは構築に躓くと、よく引っかかり、設定を見直した部分でした。
それも、通信できないときの、2番手、3番手ぐらいの原因候補には、必ず挙がってくる難問!
多分、普通にパソコンを使っているだけでは、NTPが通らない時点で、諦めて終わり、だったと思います。
いろいろ、経験はしておくものですね。