今でこそ、「印刷する」が、普通の言葉になりましたね。
数十年前だと、「印刷する」は業者にでも出して、大量に刷ったり、製本までするような、イメージだったと思います。
「印字する」って言い方をするのは、ワープロ世代かな?
インクリボンを押しつけて、一字ずつ打っていくイメージです。
ワープロだと、取扱説明書には「印字」と書いてあったものが、多かったと思います。
「打つ」にしても、さっきの「刷る」にしても、もうすっかり、古い言葉になってしまいましたね。
「打つ」は、タイプライターのイメージ。
キーを押すと、てこの原理で、活字面が紙に押し当てられ、文字が打たれました。
一方、「刷る」は、「面に沿って動かす」という意味だとか。
インクのついた活字や彫り物に、紙を当てた上からこすって、転写する感じですね。
パソコンでのプリンタが、「印刷」と言われるようになったのは、「Windows3.1」辺りからかな?
この頃のプリンタには、おもむろに「印刷を開始します」なんて、喋るのがありましたね。
この頃になると、インターネットが徐々に普及し、文書作成だけのワープロは、廃れつつあった頃でした。