今はほぼ、レーザープリンターか、インクジェットプリンタですね。
速いですよね!
僕らで「レーザー」なんて言うと、ゲームの「レーザービーム」になってしまうんですが、レーザーで何をしてるかと言うと、紙をピンポイントに帯電させてるんだそうです。
そこに、インクであるトナーを乗せると、帯電した場所にだけ、トナーが残ります。
それを、熱をかけて圧着させてるんだそうですよ。
レーザーですから、高圧電流が要ります。
電力も食いますし、小型化も難しいですが、最近は家庭用も、あるようですね。
家庭用だと、インクジェットプリンターが、長く主流です。
インクを昇華させて気化させ、小さな水滴状にして、紙に飛ばします。
当初は高級品でしたが、普及で安くなり、性能も上がりました。
写真などでも、きれいに印刷でき、色の表現も得意です。
構造的には精密ながら、発熱や圧着など、大がかりな装置も少ないので、小型化もしました。
今や、家庭用でお目に掛かるプリンタは、たいていはインクジェットです。
それまでは…
「熱転写プリンター」が、主流だった時代がありました。
主に、ワープロの時代ですね。
印刷用のヘッドに熱を掛けて、インクカートリッジにあるインクを溶かして、紙に吸わせます。
インクは巻き取り式で、「インクリボン」なんて言いました。
僕は一度使い終わって、インクカードリッジを分解、テープをひっくり返して、再利用していました。
もちろん、一度印字した場所は、インクはないんですが、校正用に使うのなら、これでも十分でした。
カラーインクもありましたが、最初は一色もので。
赤なら赤だけ、青なら青だけでした。
そのため、ワープロにはプリントを一時停止するコードがあって、その時にリボンを替えると、多色刷りが出来ました。
この時、プリントヘッドを戻すことで、重ね印字もできましたので、丸数字とか、イラストをバックにした文字とか、いろいろ遊びましたよ♪
外字も出来ましたので、パターンの組み方によっては、中間色表現だって、出来たんですよ♪
中間色は、例えば赤と緑のパターを重ねて印字して、見かけには黄色に見えるようにする技術です。
後期には、4色のリボンを重ねた(らしい!?)、カラー対応のインクリボンも、出ましたね。
そう言えば、感熱紙を使えば、リボンなしで印字が出来ました。
FAXなどは、そもそもインクの取り付けが想定されておらず、最初から感熱紙での印刷を指定されていたものもあります。
「サーマルプリンター」なんて言われてましたね。
“熱”を意味します。
インクを使わないので、非常にコストが安いプリント方式で、インクを送る仕組みも要りませんから、データだけを手軽に印刷するには、最適。
今でも、この仕組みで印刷結果を出す機器は、たくさんあります。
あと、ちょっと変わったのを。
プロッタプリンターというものも、ありました。
インクカートリッジと言うよりも、ペンのようなものが付いており、「描く」ことで、文書を表現します。
それまでのものは、文字単位でパターンを読み込んで、その通りに印字していくんですが、これは紙をキャンバスに見立てて、縦横自在に描いていきます。
グラフィックや曲線に、非常に強いプリント方式で、印刷には独自のアルゴリズムを持っていました。
ペンを増やせば、カラー印刷も可能でしたね。
もちろん、通常の文書の印刷は、恐ろしく遅いですが、それでも、カラーやフラフィカルな印刷は難しかった時代、彩りを添えるにはいい方式でした。
もう一つ、ドットインパクトプリンターとか、ドットマトリクスプリンターと言われる方式があります。
プリントヘッドと紙の間に、インクを染みこませたリボンを通しておきま、この子のインクリボンを後ろから、小さなピンで打ちつけることで、インクリボンのインクが、紙に転写されます。
この方式、決して安くありません。
しかも、かなりの騒音がするし、カラー化も絶望的に、難しいです。
でも、「物理的に」印字するってのが、ポイント。
細いピンに圧力を掛けて、紙に向けて打ち込みますから、宛名ラベルなどの、カーボン複写紙の2枚目、3枚目にも、印字が通るのです。
筆圧ぐらいの、力が掛かるわけですね。
かなり最近まで、会社や商店などで、使用されていましたよ。
廃れた、理由?
主に、宛名ラベル自体が印刷対応になり、カーボン複写を必要としなくなったからでしょうね。
プリンターには、いろんな方式がありますが、それぞれ、必要とされた時期が、合ったようですね。
僕自身は、印刷の方が需要が高くて、長くワープロを使いましたが、やっぱりパソコンでも印刷できることを知って、パソコンを使うようになりました。
確かに、インターネットのページから、年賀状、挨拶状など、何でも好きなように印刷できますが…
日本語に特化、フィットした、美しい文書を打てたのは、やっぱりワープロ時代かな?
…って気がします。