8耐、決勝!
68台のマシンが、「8時間先」の、ゴールを目指します。
色とりどりのマシン!
色の楽しみも、もちろんありますね♪
有力チームはチームカラーがあったりしますし。
でも、もう一つ。
ブログでは表現しづらいのが残念ですが…
一般の人には騒音である、エンジン音、排気音。
これがモーターファンの耳には、“サウンド”に聞こえるんです。
美化して、「エキゾーストノート」なんて言ったりします。
にわかファンの僕ですが、それでもエンジン音がいろいろあるのには、気づきました。
F1並みの甲高いのもあれば、力強い低音のも来ます。
きっと、エンジンによって違うんでしょうね。
その中に、ひときわ重低音のがいました。
明らかに、他のとは違う。
「ズンズンズン…」って表現が当たっているか、自信はないですが、いかにもオートバイらしい、ズシリと腹に響くサウンドで、ホームストレートを駆け上がっていったのです。
一目(一耳?)で、気に入って。
そうなると、もうレース展開なんかそっちのけ。
ひたすら“耳”を研ぎ澄まして、マシンたちを見送る。
よく聞くと、2台いることがわかって。
エントリーリストで、エンジンが2つしか出てこないのを探すと…
「ドゥカティ」!?
聞いたことのないメーカー!
イタリアのメーカーらしい!!
チームも判明しました。
写真は多分、これだと思うけど…
61号車は「Team de"LIGHT」
緑のラインが入ります。
82号車は「BANNER RACING DUCATI OSAKA EAST」
1周のラップは、だいたい2分と10~20秒ぐらい。
それぐらいの間隔で、あの爆裂重低音!が聞けるわけです。
知らず知らずに、応援するようになって…
来ないと思って心配してたら…、
ピットストップで安心したり♪
すっかり、魅せられていたのです。
サウンドからですけどね。
いつしか、「2台とも無事、チェッカーを受けてほしい!」
祈るような、気持ちでした。
終盤、あと1時間半ぐらい、だったかな?
82号車の音が、聞こえなくなりました。
ランキングも、下がりだして。
終盤、ランクが大きく落ちる理由は、一つしかありません。
「何か、あった!?」
しばらくして、スタッフがエンジンのスターターを持って、どこかへ走る!
マシンは押されながら、ピットには帰ってきました。
しかし、出てくることはなく…。
周回は158周。
完走扱いになるには、トップの75%以上の周回を重ね、かつ、最後はコース上にいて、チェッカーを受ねばなりません。
どちらも、あと一歩で満たすことが出来ず。
残念な結果に終わりました。
1時間を切り、残る61号車を一心に追う僕。
ところが、ここでアクシデント発生!
あのサウンドが、帰ってこない!!
ランクも落ち、何かあったことは確実。
正直、残念で…。
「僕が応援しない方が、良かった!?」
残り時間が減っていくと、時間経過はあっという間!
暗くなり、写真も難しくなり…
その時!
あの音が、通った!?
「まさか!?」
しばらくして、またその音が!
順位表を見て、それが確信に変わる!
ちょっとにじんで見づらいけれど、44位の61号車に、「↑」のマーク!
順位が、上がっているのです。
走ってなければ、あり得ない!!
もう残りわずか。
多くの人が、ヤマハの、ホンダの、川崎の、スズキのために、カウントダウンをコールするところを、僕はドゥカティの、「Team de"LIGHT」のために、ペンライトを振り、カウントダウンをコール!
もちろん、暗くてゴールを見届けられたりなんてしないんですが、見事、8時間を走りきりました!
44位。24周遅れは192周です。
アクシデント前は20位台を走ってたから、成績は不本意かも、しれません。
でも、僕の中でのWINNERは、間違いなく「Team de"LIGHT」、ドゥカティのマシンなのです!
何かを好きになるには、たいてい何かきっかけがあります。
僕の場合、「鈴鹿サーキット」への興味から、8耐を知り、初めてレース場に足を運んだ。
でも、それだけだったら、バイクレースは今回限りかも、しれません。
このマシンに魅せられ、その2チームを応援できたからこそ、レースがひと回りもふた周りも、おもしろいものになったんです。
応援するチームができると、興味は何倍にもなります。
そう、野球のホークスだったり、エアレースの室屋さんだったり。
レースの楽しみを何倍にも広げてくれた、ドゥカティとチームには、本当に感謝の念に堪えません。
あのサウンドは、僕の耳をグッと捉えましたよ!
ありがとう!
いつかまた、きっと会いに行きます!