調子に乗って、100枚以上は写真を撮るわけですが。
ベストショットは室屋さん!…ではなく、これです。
そう、パイロンヒット!
エアレースの、もう一つの華。
選手には大変恐縮ですが、パイロンヒットの一つもないと、レースは盛り上がらないのです。
もう1枚。
実は、膨らむパイロンは何度も撮ったことがあるんですが、倒れるパイロンは、一度も撮れていなかったんです。
あることに、気づいて。
「飛行機ばかり、追っていたから」
確かに、飛行機を追っていれば、パイロンに当たる瞬間が写るかもしれません。
しかし、それは僕の腕では恐ろしく確率が低いし、運も必要です。
でも、パイロンは実は、ゆっくり倒れるので、飛行機をカメラから離してしまえば、後からでも捉えることができる。
むしろ、飛行機がヒットしてからしばらくして、パイロンが傾き始めたときの方が、絵的にはいいのです。
パイロンヒットは、大体1つか2つのゲートに集中します。
また、ヒットすると「ポン!」って音がするので、それを見逃さなければ、いかにもパイロンヒットらしい絵が撮れるわけです。
あと、やっぱりフリープラクティスの方が、パイロンヒットの確率は高いです。
当たっても実質、なんのペナルティもないし。
特に1回目は、パイロットはより早いタイムを求めて、試すようなフライトをする。
パイロンに当たる確率が、高くなるのです。
2回目はどちらかと言えば、最終調整。
ここでパイロンに当たっているようでは、って段階です。
だから、フリープラクティス、特に1回目は、見逃せないセッションなんですよ!
さて、パイロンヒットすると、この方たちの登場です。
幕張は海のコースなので、船でやってきます。
「エアゲーター」
パイロンの修復チームです。
彼らはチームに分かれて、素晴らしい仕事をします。
パイロンは力がかかると、すぐ破けるようになっています。
パイロンはユニットになっているので、エアゲーターはその部分を交換、あっという間にパイロンを元通りにします。
復活のパイロンくん むっくりと Redbull AirRace Chiba 2018 千葉市幕張 5/26撮影 #redbullairrace
公式には2分で、って言われてますが、今は1分半ぐらいで、直してしまうそうですよ。
パイロットには有り難くないかもしれないかもしれないですが、パイロンヒットと、それを修復するエアゲーターの仕事ぶりは、エアレースのもう一つの主役、といっても過言ではないのですよ。