リアル(2023/11/11)です。
先日、MLB(Major League Baseball)の大谷選手が、発表しましたね。
日本の全ての小学校に、グラブを贈ると。
「幼少時からキャッチボールをして、野球に親しんでほしい」
素晴らしい発表ですね。
ポイントが、2つあって。
一つは、「各種学校を含む」こと。
小学校低学年相当だと、主に該当するのは、朝鮮学校や各国の学校など。
日本で小学校を対象にすると、これらの学校はまず漏れてしまうんですが、今回は対象のようですよ!
彼にとっては、もう国籍も何も、ないのかも知れませんね。
日本の行政ではなかなか出来ないことを、大谷選手がやってのけた!ことに対して、敬意と称賛を送りたいと思います。
もう一つは…贈られるグラブの数。
各校に3個なんですよね。
「えっ?2つあれば、キャッチボールは出来るじゃん?」と、随分話題になりましたが…
僕は、ピンときたんですよ!
その3つ目のグラブは、「左利き用」なんです。
僕も、左利きです。
左利き用のグラブは、右手にはめます。
なので、右利き用とは形が全然違います。
実際、左打ちは右利きで可能で、プロにも右投げ左打ちは多数いますが、投げるのは、ほぼ利き手でなければ出来ません。
両手投げという選手は、ほぼいないですしね。
プロを目指すような、強豪クラブチームなら、いざ知らず。
普通、体育の授業や、地域のソフトボールなどだと、大きなケースにたくさん入っているグラブから、適当に合いそうなグラブを取って、守備位置につくわけです。
その中に、左利き用のグラブは、あって一つあるかどうか。
全くない場合もあります。
あれこれ探していても、結局急かされるので、右利き用のグラブを持って行かざるを得ません。
はめること自体、すごく不自由ですし、プレー以外で余計なストレスを感じてしまいます。
数が少ないですから、お店でも左利き用のものは、取扱店が少なかったり、取り寄せになったり。
割高な場合も、少なくありません。
ちなみに、大谷選手は左打ちですが、利き手は右で、右投げです。
なので、このストレスは、感じたことがないはずです。
でも、こんな配慮が出来たのは、恐らく幼少時、一生懸命グラブを探していた、左利きのチームメイトを見ていたんでしょうね。
それから、この配慮を思いついたとすれば、感動です!
人間の大きさを、感じずにはいられませんでした。
実際、全世界で左利きは、1割ほどと言われます。
9割は右利きであり、製品を作る人も、ほぼ右利きですから、右利き向けに作られるわけです。
なので、僕も含めた左利きの人は、多くの右利き用の物を、工夫しながら使うわけですが、どうにもならないものの一つが、この野球のグラブでしょうね。
でも、実は野球界で、左利きというのは意外と有利なんですよ。
左打者は右利きでもなれますが、振った後に一塁側を向くので、走り出しが早いという利点があります。
また、左打者が立つと、捕手の送球の邪魔になるので、走者はセカンドスチールがしやすいです。
投手だって、左投手は少ないですし、球の出所や曲がり具合が、右投手とは違うので、打ちにくいと言われます。
ポジションでは、一塁手は送球、送球とも、左利きが有利。
捕球、送球とも、走者と重ならないので、右利きよりも有利ですね。
もちろん、大谷選手は野球界での左利きの有利さを、知っていたんだと思います。
実生活では目に見えないハンデがありながらも、野球界ではむしろ、左利きが武器になり得ます。
そんなことを、子供たちにも伝えたくて、この企画にしたのかも知れませんね。
まぁ、ネットでは「もし左利きが2人いたら…」なんて、くだらない問答をする人もいたようですが…
「かわりばんこに、使ってね!」
右利き用だって、2つですからね。
むしろ、左利きの子がいたら、三角キャッチボールなんかも、出来るかもしれないですね。
たった3つのグラブですが、子供たちの夢や希望を、大いに膨らませるんじゃないかって、思いますよ!