「モダン(Modern)」は、「今時の」、という意味だそうです。
まぁ、そんなことを「モダン」なんて表現する時点で、相当古いですが。
対義語は「レガシー(Legacy)」。
「伝統」の他に、「遺品」という意味もあり、しばしば古くさい品物、技術を、敬意を表しながらも揶揄して伝えるのに使ったりします。
かつて、PBX(Private Branch eXchanger)、つまり電話交換機を作る会社にいたことがあって。
ちょうど、社内回線がそれまでの電話回線から、IP回線化(Internet Protocol)されつつあった頃でした。
IP回線にすると、PC(Personal Computer)や、他のIT機器(Information Technology)をつなぎやすくなり、様々な新しいサービスを実現できますが、会社の外は、従来のメタル回線である、PSTN(Public Switched Telephone Network)。
従来のPBXも、そう簡単に捨てられません。
新しくすると言うことは、それまでの古い物を捨てることでもあり、それが大きな損失であることも、多いんです。
その古い機器につないだり、出力されるデータを使っている、機器やサービスも、影響を受けることがあります。
両者をつなぐため、相互に変換する仕組みがいるんです。
メリットを最大限、失う物を最小限にするための、現実的にな解になり得ます。
この仕組みを作るのには、最新のIT技術も要りますし、過去の技術も要ります。
両者がすり寄って、話し合って、初めて仕様が決まるんです。
今、IT技術はどんどん進化、普及していきますが、古い機器をおいそれと置き換えられません。
新技術に対応させる場合もありますし、データの出力や、その機器が影響させる他の機器の関係で、ずっと残される場合もあります。
どちらにしても、古い技術が役に立つ場面は、まだまだあると思いますよ。
昔は制作にしてもプログラムにしても、手取り足取りの編集環境なんてありませんでしたから、叩き上げで身体で覚えた人も多いはず。
古いと元雄持しないで、堂々と渡り合いたいですね!
まぁ、テレビがブラウン管から液晶になり、ブラウン管技術者がごっそり要らなくなった、なんてこともありましたけどね…。