さぁ、今日はこれを聴きます!
毎年、第九のために編成される、プロアマ楽団です。
主宰者の古澤直久さんが、毎年編成して、自らタクトを振ります。
実は、打楽器奏者のOさんが、押上文庫のお客さんで。
「MAX」には毎年参加していて、ティンパニを叩いています。
紹介を受けて、聴きに行ったのが、2016年。
依頼、毎年聴きに行っています。
父が「第九大好き!」ってこともあって、2人で聴きに行ってますね。
巨匠は…
「年末の忙しい時に、かき立てる!!」と、あまり好きじゃないようです…
昨年、一昨年は、コロナ禍の影響で、開催出来ず。
実に3年ぶりの開催になりました。
待ってましたよ!
とは言え、今はまだ、コロナ禍なので、消毒をしたり、体温を測ったり。
観客全員の、名前と連絡先を書かせるのも、コロナ禍になってからですね。
席は、自由席。
若干千円です。
荒川区長が、適当に笑いを取る挨拶をした後、演奏開始!
最初に演奏されたのは、マレーシアの作曲家、ヴィヴィアン・チェア氏作曲の、「栄光の頂点」という曲。
華々しい曲で、音量も高い!
そんな中でも、流れがある曲で、なかなかいい曲ですね♪
実はこの曲、最初から「第九の前」に演奏するために作られた曲だそうで、盛り上げますね~!
せっかく合唱団がいるからと、合唱も入ります。
歌うだけじゃなく、手拍子を交えたりと、なかなか楽しい曲でしたよ♪
今回の名目「東方政策」とは、マレーシアが、日本、韓国に学ぼうと始めた政策。
日本との交流が高まった、きっかけになる政策でした。
古澤さんも、マレーシアとの交流が深いそうで、先の「栄光の頂点」は、初演を指揮しているそうですよ。
今回は休憩なしで、第九です。
Oさんの影響もあるんですが、やっぱりティンパニ中心に聴きますね。
重厚かつ軽妙な響きが、楽しめましたよ♪
ティンパニって、第二楽章が聴き所かと思ってましたが、第一楽章でも出番が多いですね。
長い連打などもあって、演奏を支えていますね。
一方、第三楽章ではアクセント的な音を加えて。
ただ闇雲に、叩くだけじゃないですよね。
今回の席は、真ん中のやや左寄り。
角度がついて、正面に入るのは、右側にいたチェロ部隊。
なので、チェロが奏でる重低音も、よく聴けましたね♪
その手前には、ビオラ部隊。
さらに奥にはコントラバス部隊がいて、厚みのある演奏をしていました。
弦楽器ではヴァイオリンが花形ですが、ビオラやチェロの音色も、僕は好きですよ。
コントラバスは、響きますしね~!
ちなみに、チェロはほぼ、男性陣。
コントラバスは逆に、女性陣が担当していました。
この方も、コントラバス担当!
今日の問題は、「ご注文はオーケストラですか?」
古澤さんの指揮も、見事!
伸び上がり、踊るような指揮!!
躍動感がありますね!
でも、ちゃんと奏者に指示を出していて、向き直った方の楽器が、次に聞こえますよ。
第三楽章に入って、ゆったりとしたリズムで。
弦楽器の聴かせ処ですよね~!
弦楽器のあちこちで、弦を指で弾き合う場面がありますが、なんででしょうね?
動きがあって、面白いです。
そして、第四楽章に。
合唱団とソリスト、登場!
第四楽章は、お祭りですね!
ボルテージは上がっていくんですが、進んでは引き、進んでは引きを、繰り返す感じで、盛り上がっていきます。
これって、日本の祭に似ているんですよね。
村祭りでも、神輿を奉納しようとする動きと、それを止めようとする動きがせめぎ合って、なかなか奉納されず。
結果的に、盛り上がりが高まって、最高潮で神輿を進めて、奉納する。
そんな、「日本の祭のリズム」と、第九はよく似てるんですよね。
第九に、特に日本人のファンが多いのは、こんな所に理由があるのかな、なんて思っています。
ソリストも頑張ってましたね!
男性陣が、特に素晴らしかったですが、女性陣も負けてませんでしたね。
アルトの声も、響いていましたよ!
合唱団は、女性が多い構成。
パート別に、左右に分かれていました。
でも、男性陣の声量も、かなりありましたよ!
盛り上げて!盛り上げて!!
クライマックス!!
音量も絶頂で、華々しく、フィナーレを迎えました!
会場、割れんばかりの拍手!!
素晴らしい演奏でした!!
聴きに来てよかったですね。
実はこのMAXに巡り会う前にも、父とはいくつかの第九を聞いています。
でも、ここの演奏は、毎回満足度が高い、素晴らしい演奏を聴かせてくれますね!
また来年も、来たいと思いますよ!
そして、アンコールはこれも、お決まり!
「蛍の光」です。
歌詞が書いてありますが、例年は観客も一緒に歌って、年を送っていたんですよ。
さすがに今回は、コロナの影響で、観客には歌わせませんでしたが、合唱団の澄んだ歌声に送られ、満足して会場を後にしました。
「蛍の光」は、紅白歌合戦で、最後に流れる曲ですから、どちらも日本では、年末を象徴する曲ですね。
その2曲を聴ければ、今年も年が越せるかなって、思います。