Excelを使った、ツールを作っています。
開発上、作りやすいプラットフォームは、あると思います。
でも、支店長クラスに使ってもらい、入力もしてもらう!となると、Excelに勝るツールは、ありません。
今でも、会社の部署間でやり取りするファイルは、Excelが主流。
PDFは基本、読み取り専用ですから、なんか記入して返して!だと、Excelが便利なんです。
他の用途に転用しやすいのも、大きなメリットですね。
渡すことも、取り込むことも出来ます♪
最近はPDFにも、変換できますね♪
しかも、使ってもらう人も、Excelはみんな、仕事で使っていますからね♪
特に、支店長以上は実績とか経費とか、数字を見る仕事が増えますから、Excelがある程度使えないと、仕事になりません。
少し年上の支店長でも、Excelならいちいち教えなくても、抵抗なく開いて、使ってくれます。
この、Excelを使ったツール、と言っても全社的に使いますが、営業部向け、支店向けの2系統作って、もう5年になります。
毎年、何らかの修正や改良、仕様変更への対応を、この時期に加えています。
6年目になる、今回。
昨年版が結構評判が良く、仕様の変更はあまりなし。
なので、トライしてみました。
実は、Excelにも苦手分野がありまして。
「印刷」が、上手くいかないんです。
皆さんも、経験があると思います。
画面上では枠に入っているのに、印刷すると、はみ出すってこと。
確かに、Excelの本分「表計算」ではない部分ですが、Excelの需要の7割が「作表!」って日本では、かなり厄介な問題。
しかも、日本語の文字って、幅広もあれば、狭いのもある。
仕様上、難しいのは承知しています。
このファイルでも、支店長の入力欄から、帳票にデータを転写するんですが、やっぱり、はみ出しちゃうんですよね。
去年は、フォントの大きさの調整で、乗り切ろうと思ったんですが、結果的には全ては網羅できず。
実際にはPDFまで、マクロで自動化できるんですが、実際にはその最終ファイルを開いて、あれこれ編集して、文章を枠に収める作業が、必要でした。
その辺がわかってる支店長なんかは、わざと右の1列分、空けといてくれたりね。
でも昨年、こんなアイディアがあることがわかって。
「図として保存」
実際には入力部分を、図としてコピーします。
隠れてますが、ちゃんとメニューバーにありますよ。
この内容を帳票部分に貼り付けて、大きさを調整すれば!
やってみたんです。
これだったら、支店長が書いたとおりに、資料に出来るって思ったから。
でも、実は図を扱うのも、Excelは得意じゃないようで。
最初はエラー頻発!
それも、いくつもの箇所で、起きたり起きなかったりなので、プログラムの不具合じゃありません。
システム上の限界なんで、通常は諦めるしかありません。
でも、ネットにこんなTipsが。
「処理に負担がかかってるんなら、“DoEvents”コマンドを入れる手があるよ」
なるほど~!
これ、処理時間がかかる処理をさせるために、時間を稼ぐコマンドです。
過去に、このコマンドを挟んだ結果、エラーが激減したことあります。
ファイルの保存とかで、効果があります。
でも、今回は完全には直らず。
出来たファイルを見てみると、エラーは出てないけど、コピーやリサイズに失敗している部分が、結構あったんですよね。
やっぱり、難しい?
終電も迫り、「諦めるかどうかの判断を迫られた」頃…
一つ、閃きが!
「4つの画像を撮るんじゃなく、1枚にまとめて撮ればいいじゃないか?」
根本的に、処理を大幅に減らすわけです。
しかも、今までは4枚の画像を連続で撮っていたので、撮っては貼り、撮っては貼りを、4回繰り返してた!
それが、1回で済めば…
次のこの操作は、次のファイルに進むまで、ありません。
「もしかしたら…」
シャカシャカとプログラム作って、テスト!!
果たして…
結果は、バッチリ!!
入力部分のセルが、全てコピーされ、帳票の所定の位置に!
支店は80店以上ありますが、通しで作成しても、全て成功してた!
イェーイ!!
土壇場で一発逆転!
大成功!!
もちろん、終電にも間に合いましたよ♪
これで、今年は支店長の記事をいじることは、ほぼなくなるでしょう。
支店長が書いた記事が、そのまま帳票に載りますからね。
支店長も、枠を気にすることなく、自由に記事を書けるでしょう。
公式には書いてませんが、色や罫線も、実は使えたりします。
Excelで、このテのツールを作り出したのは、郵便局時代だから、もう20年近いです。
いろんな会社で、いろんなものを作ってきましたし、いろんな経験も、してきました。
いろんな経験が、土壇場で生きたんだと思います。