「SEND MORE MONEY」
「金をもっと送れ」
仕送りを要求する、電報のような文ですが…
ピンとくる人、いるかな?
答は、こうです。
「9567+1085=10652」
これ…
各文字に違う数字を当てて、足し算を完成させたものです。
「SEND+MORE=MONEY」にするわけです。
「覆面算」、ですね。
これを見ると…
4桁同士を足すわけですから、答は2万以上にはならず、まず「M=1」が決まります。
もう一つの可能性、ゼロは、先頭にはちょっとマズいでしょう。
千の位は繰り上がりがありますから、Sは8か9しかありません。
さらに、万の位への繰り上がりがありますが、M=1ですから、S=8でも9でも、答の千の位、Oは、0しかありません。
既に使った1を取れないので、百の位からの繰り上がりがあれば、S=8。
なければS=9になります。
Oはもう1ヶ所、足す数の百の位に使われていますから、それも0になります。
この条件だと、百の位で繰り上がりを発生させることが出来ません。
足される数の百の位が0なので、繰り上がりを発生させるためには、十の位から繰り上がりの1持ってくるしかないんですが、その1だけでは、足される数の百の位が9だったとしても、答の百の位が、既に使った0になってしまいます。
つまり、足される数の千の位、S=9が決まります。
これで、「9END+10RE=10NEY」となったわけですが、百の位は違う文字で、足す数が0ですから、「E+1=N」であり、十の位から百の位へは、必ず繰り上がりがあります。
また、Eは2~7、Nは3~8ですね。
EとNの組み合わせとしては、「2,3」「3,4」「4,5」「5,6」「6,7」「7,8」の、6通りが考えられます。
ここで、十の位に注目すると、「Nに数字を足すと、E」になりますが、十の位では必ず繰り上がりがあるので、
「Nに何か足すと、10とEの和になる」、とも言えます。
この条件で決まるのは、実は足す方の、「R」
9が既に使われているので、「R=8」しかありません。
また、式を満たすには、一の位からも、繰り上がりが必要になります。
この時点で、残っている最大の数は、7。
さらに、繰り上がった結果、答で取れるのは、最少2ですから、一の位で繰り上がりを起こすには、Eは5以上である必要があります。
となると、だいぶ絞れて、EとNは「5,6」「6,7」のどちらかしか取れません。
Eに5を入れてみると、「N=6:D=7:Y=2」が決まります。
一方、E=6だと、Nに7が使われてしまうので、「一の位で繰り上がりを起こして、なおかつ答を2以上にする」組み合わせがなくなってしまいます。
こうして、
「SEND+MORE=MONEY」が、
「9567+1085=10652」になるわけですね♪
お疲れ様でした~!
有名な覆面算ですが、これを知ったのは、確か高校生の頃。
最初はわけがわかりませんでしたが、やっていけば一つずつ、論理で解ける。
この手のロジックパズルでは、多分最初に解いた問題なんですよ。
この覆面算で、「可能性がないものを排除していく」手法を身につけたおかげで、その後もナンバープレース(数独)や、イラストロジックなども、割とスムーズに解けるようになりましたね。
ナンバークロスも、この手法が役に立ちました。
その後、この手のパズルが趣味だった時期が、ありました。
やっぱり、「解ければ楽しい♪」ですからね~♪