草加駅で。
回送列車が、上りホームに止まっていました。
ふと…
「タン、タン、タン、タン…」って音が、響いてきました。
タイミング的にも、これでしょうね。
コンプレッサー。
空気圧縮機ですね。
鉄道ファンの方は、「CP」なんて略したりします。
鉄道と圧縮空気は、切っても切れない縁。
ブレーキシューを車輪に押しつけるのは、圧縮空気の力です。
かつては、運転台のブレーキ操作を、圧縮空気管の圧力変化を検知して、各車両にブレーキを指令していました。
圧縮空気がなくなると、ブレーキがかけられなくなる、一大事なわけです。
昔のコンプレッサーは、「レシプロ式」で、クランクの回転でピストンを動かして、空気を圧縮していた時代が長かったです。
結構な音がするんですよね。
「ダダダダダッ!!」って。
いかにも「ついてるな~!」って、音がしたものです。
この、東京メトロ13000系は、「スクロール式」という方式だそうです。
渦巻き状のシリンダーの中を、それにかみ合うような回転子が回転、中央部に空気を押し込むんですが、中央部に行くにつれて、だんだん体積が狭くなる仕組みになっていて、圧力が最高潮に達した中央部から、圧縮空気を取り出す仕組みになっているんだそうですよ。
音は随分、静かになっていますね。
時代の流れ、ですね。