東京メトロ03224号車。
チョッパ車の、5扉車です。
かつて、混雑緩和、正確には駅での滞留時間を短くする目的で、扉を多くしたり、広くしたりする試みがなされました。
東武や東京メトロの日比谷線、JR山手線などは、多扉車路線で、5扉とか6扉とかありました。
一方、同じメトロでも東西線や、小田急線などは、扉を広くする「ワイドドア」路線を採りました。
実際、当初の目的のためには、確かに扉がたくさんあった方が、有利ではあったようですが、ワイドドアにも一定の理由がありまして。
「整列乗車を乱さないため」でした。
JRなんかは、決まった位置全部を6扉にしましたが、東武の場合は全部が多扉車ではなく、やってくる列車によって、5扉の位置からも乗れてしまう、ということが起こりました。
ただ、最近は多扉車は廃れつつあります。
理由は明白で、
「ホームドアを設置しにくい」ためです。
そのため、東武も日比谷線も新車を入れて、地上車とも規格を統一した上で、ホームドアを導入せざるを得ませんでした。
ホームドアは、人身事故対策への、切り札。
飛び込みだけでなく、酔っ払いや身障者の転落防止にも威力を発揮するなど、鉄道会社としては、早く導入したいところです。
ただ、趣味的にはこの多扉車は、壮観ですね。
とは言え、ホームドアに文句を言うわけにはいかないですから、いるうちに撮影をしておきましょう、というわけです。