これ、国鉄の「標準塗色色見本」と言います。
色にはマンセル値とか、RGB、CMYKとか、いろんな表し方がありますが、国鉄は国鉄で、独自の色彩体系を持っていました。
色には「○○X号」と名付けられ、メジャーな色の場合は慣用名も付いたりしていました。
それを紹介していこう、と言うわけです。
まずこちらは、「黄緑6号」
RGBの値を調べて、Excelで再現したものを、ハードコピーしています。
慣用名は「ウグイス」…でしたが、この色は本来、メジロの羽根であることは、皆さんご存知の通り。
「萌黄色」とも言えますね。
用途で最も有名なのは、もちろん山手線です。
山手線の色と言っても、過言ではないでしょう。
最初の101系、103系はもちろん、205系、E231系500番台、そしてE235系と、この色を踏襲しています。
実はかなり前、山手線を一周したことがあります。
実は、通常のきっぷで山手線を一周することはできません。
同じ駅に着いてしまったら、その駅では降りられないし、一周以上すると、同一区間の複数回通過で、違反になってしまいます。
なので「東京自由乗車券」という、フリーきっぷを使ってね♪
珍しく先頭にかぶりついてたら、某駅で5mも手前に停車しちゃったり。
ご愛敬です。
あまりにも山手線の色、って印象が強いですが、それ以外の路線にも使われています。
今の車両も黄緑6号を踏襲していますが、ラインにオレンジを添えてありますね。
横浜線も有名でしたね。
お古だったのかな?
前面に大きく「横浜線」って看板を掲げて、神奈川県を縦断していました。
こちらの現車両は、グリーンを添えてあります。
関西や東北でも、この色を使った車両があります。
しかし、全区間都市の山手線ならともかく、緑が多い路線だと、黄緑6号は景色に溶け込みやすいと、前に白や黄色の帯が追加されたりもしています。
あと、忘れてはいけないのが…
コンテナです。
これは最近の方ですけど、昔のコンテナは、多くがこの、黄緑6号でした。
この色のコンテナ、19D形というコンテナ、標準は赤だったかな?のうち、約700個に1個の割合で混ぜられています。
鉄道コンテナ50周年記念、だそうですよ。