草加市は1955年(昭和30年)、市南部の谷塚町と、中央部の草加町、そして北部の新田村が合併して、草加町になりました。
これが、現在の草加市の原型です。
一方、お隣の越谷市は…、
1954年(昭和29年)、越ヶ谷町、大沢町、新方村、桜井村、大袋村、荻島村、出羽村、蒲生村、大相模村、増林村が合併して、越谷町になっています。
もともと、隣の宿場町同士。
綾瀬川を隔てて南北に位置し、昔から交流は多かったと予想されますが…。
一方、越谷町は南埼玉郡。
“郡”が違うのです。
“郡”は、かつては政治機能を持つ時代もありましたが、近年はおおむね、町村を束ねる地理上の区分として存在しています。
郡が違うってことは、成り立ちが違ったんでしょうね。
ところで、市は郡からは外れますので、市制を施行すると郡を脱退します。
中には消滅した郡もあります。
埼玉県には全国最多の、40もの市があり、さぞかし郡は少ないかと思いきや…、
南埼玉郡には宮代町が存在するので、今も郡が存在するのです。
今後、この2町が市制を施行するかはわかりませんが、今のところは歴史の証人として、存在しているわけです。