特別お題「今だから話せること」
中学生の頃の、話です。
当時、弓道部で。
一応、袴は持ってましたが、対外試合の時しか着ないで。
普段は上を体操着、下は制服のズボンでの、練習です。
冬の日でした。
曇りだったかな?
雨も降ってた、寒い日でした。
弓道場って、結構寒いんですよ。
「全面開放!」ですし…
床も板張りな所を、靴下での練習でした。
練習は各自、的に向かって、練習をするんですが、「競射」といって、チームを組んで、何本当たるか、競うことがあります。
チームと言っても、チーム戦をするわけではなく、個人戦です。
通常、1回2射を5回繰り返して、10本中何本当たったかを競う感じです。
確か、2回目ぐらいの時…
「おしっこ」が、したくなって。
かなり、強烈に!!
途中でトイレに行っても、いいんですが、一番近いのは、ちょっと離れた外トイレ。
靴を履いて、行かなければなりません。
その時は参加の部員が少なく、回転が早く。
待っている間にトイレに行くのは、難しそうで。
男子ですが、おしっこの量がそれなりに出れば、多分次の番までには、帰って来れないと思いました。
3回目。
内圧は、さらに上がって!
もれそう!!
でも、弓を引いてる時に、前は押さえられない!!
お腹に力を入れて、必死にガマン!!
4回目。
限界近い!
おしっこおしっこ!!
行きたい!!
でも、実は行けない理由があって!
「矢取」と言って、的が置いてある砂山(安土(垜):“あずち”と言います)に刺さった矢を、取りに行く当番が回ってきたのです。
もう、必死!!
矢を抜きながら、必死にガマン!!
この作業があったので、さらに間隔が狭まり!
5回目の前にトイレなんて、絶対無理!!
すぐに5回目が回ってきて!!
覚悟を決めて!
「絶対、ガマンする!!」
もう、何本当たったかなんて、覚えていません…
必死に済ませて、やっとトイレ!!
走って!走って!
「間に合う!!」
…と思った途端に、パンツの中に温かいものが…
あと一歩だったのに…
半分は、トイレに出来ましたけど、ズボンはかなり濡れてしまって…
今のところ、これが最後の、「おしっこのおもらし」でした…
でも、今から思えば…
弓を引いてる時にもれなくて、よかったですよね~!
多分、もう部にいられないほどの、事態になったと思います…
でも…
こんな状態で、弓道場に帰れません。
バレたら、ものすごく恥ずかしい!!
ちょっと、時間を置きました…
もうどうせ、部活の時間は終わりだったので…
恐る恐る、弓道場に戻ったら…
帰りの挨拶、終わってた!
みんな、帰るとこ!
…やれやれ。。。
とっとと帰ろう…
でも、こともあろうに!
同級生のY君に捕まって!
「一緒に帰ろう!」
…まさか、「おしっこもらしちゃったから、今日は一緒に帰れない…」なんて、言えませんよね。。。
付き合わざるを得ず…
…結局、彼の家の近くまで、2km近く遠回りすることに。
上機嫌に、いろいろ話しかけてくるので、応じてましたが…
こっちはもう、ドキドキでしたよ!
「臭いでバレたら、どうしよう…」
でも、幸運でしたね~
Y君には、指摘されませんでした…
黒いズボンなんで、濡れても染みは、あまり目立たないんですよね。
雨だったのも、この場面では、幸いしました。
濡れてても、違和感ありませんしね…
でも、臭いはどうしようもなかったので…
もしかしたら、気づいてたけど、言わなかったのかな?
だとしたら、ありがとうですね…