今週のお題「試験の思い出」
ネットワークエンジニアをしていたことがあります。
トラブル対処のグループでした。
ここでの試験は、「再現試験」
要は、客先で起きたトラブルを、ラボで起こすわけです。
まずは顧客の環境を、ラボに擬似的に再現します。
この「環境の構築」が、最初の大仕事。
同じ機器を同じように配置して、設定も一緒にして。
環境が正常に動けば、まずは第一段階終了です。
でも、同じ環境と言っても、全く同じには出来ませんから、ポイントを絞って、環境を作ります。
最初の方針決定が、重要です。
そこで、同じことをやって、トラブルを起こします。
ラボなら、ログが取れますから、制御プログラムがどんな動きをしたかが、わかります。
開発部隊が見れば、原因はだいたい、わかりますから、この時点で、だいたい「一丁上がり」になります。
ただ、同じ操作をしても、トラブルが起きるとは限りません。
そもそも的外れな場合もありますし、複合的な要素の場合は、一つだけ合致しても、トラブルに至らないことがあるんです。
長い間動かして、初めてキャパシティがオーバーして、トラブルになることもあります。
この場合は、機械的に現象を起こして、ログを取ることになります。
週末は、これをセットして帰る、なんてことも、しばしばです。
ただし、機械的にやると、パターンが決まってしまうので、敢えて人間を動員して、一斉に行って、負荷をかける、なんて試験もありました。
根気が要る作業です。
環境の構築が難しい場合は、客先に出向いたこともあります。
多くは深夜、社員が帰った後に実施するので、泊まりです。
初めて「ネットカフェ」のお世話になったのは、遠くの現場で、深夜2時からの作業だった時でした。
ホテルより、遥かに安かったですしね。
何人もの技術者や営業と、チームを組んで、数日間かけて実施したことも、ありました。
トラブルの再現は、僕が成功しましてね!
名だたるメンバーで、緊張の毎日でしたが、最後は誇らしかったのを、覚えていますよ♪