パソコンの用語で、たまに登場します。
「プロトコル」
本来は、外交上の儀礼、慣習のことです。
何でパソコンにこんな用語が使われるのかって言うと、パソコン同士の通信も、機器同士の接続も、外国と条約でも結んで、友好関係を結ぶのに等しいからです。
つまり、機器同士にはいろいろな方言があって、そのすりあわせが必要なんです。
暗号化だって、その都度鍵を作って、交換しなければなりませんしね。
一番有名なのが、HTTPですね。
「HyperText Transfer Protocol」って言います。
テキストの他に、画像や動画、音声、ファイルまで、やりとり出来るためのプロトコルです。
FTP(File Transfer Protocol)は、大容量のファイルをやりとりするためのプロトコルです。
ファイルはちょっとでも欠けがあると、そのファイルを実行出来ません。
そのため、送信結果には厳格なプロトコルです。
逆に、RTP(Realtime Transport Protocol)は、データの欠落検知や、再送と言った手段を持たないプロトコル。
言わば、送りつけ送りっぱなしのプロトコルです。
でも、圧倒的に軽いために、動画のストリーミングに適します。
よくある認証プロコトル、CHAP(Challenge-Handshake Authentication Protocol)は、パスワードの代わりに、暗号化した合い言葉をやりとりして、お互いを認証するプロトコルです。
PPP(Point-to-Point Protocol)は、2点間の接続を確立するプロトコル。
SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)は、メール送信のためのプロトコル。
POP(Post Office Protocol)、逆にメール受信用。
サーバーにリクエストを出して、未読のメールの転送を受けます。
変わったところでは、TELNET(TELetype NETwork)は、遠隔の端末にログインして、操作するためのプロトコルです。
RIPは(Routing Information Protocol)は、ルーティング、つまり目的のマシン(サーバーなど)に辿り着くための、最適な経路を割り出すプロトコルです。
SIP(Session Initiation Protocol)は、IP電話の発着信を司ります。
他にもいろいろありますが、これらの上位に位置して、実際にデータを転送する役目をするのが、TCP(Transmission Control Protocol)と、UDP(User Datagram Protocol)です。
欠落検知、再送の仕組みを持ち、信頼性を保証するのがTCP、それらを持たず、高速性を提供するのが、UDPです。
僕も今まで、言語として関わったのは、TELNET、RIPかな。
実はSIPやRTPも、随分扱いました。
後は、アプリケーション経由で、操作していますね。
いろんなプロトコルを見ていますが、いろいろスタイルがあって、面白いですね。
厳格なのもいれば、フットワークが軽いもの、高度なことをするものから、シンプルさが命のものもあります。
それらの違い、方言を吸収して、円滑な通信が出来るようにしてあげるのが、この「プロトコル」なわけですね。
次は、「る」です。
kiha-gojusan-hyakusan.hatenablog.jp
前は、「ぜ」です。