鹿屋市、元鹿屋駅にて。
元々は大隅線の駅で、この先は志布志方面に、線路は延びていました。
車両が、比較的きれいに保存されていました。
キハ20 441号車です。
比較的平坦な路線でしたから、主力はキハ20でした。
キハ20は、両運転台で1両運行が出来ましたが、エンジンは1台搭載でした。
僕らがいた姶良町(帖佐)は、山岳路線の肥薩線や吉都線への直通があり、車両は山野線にも使ったでしょうから、2エンジン搭載のキハ52が使われました。
姿は同じですが、馬力は全然違うんですよ。
車内にも、入ることが出来ました。
エンジン差異以外は、キハ52とほとんど変わりませんから、懐かしい当時の思い出が、よみがえりますね。
弟と一緒だったんで、いろいろ、昔話が弾みました♪
実は、冷房はないんですよ。
JRに継承された車両は、後付けでクーラーを乗っけたんですが、大隅線はJR直前に廃止。
冷房は付かずじまいでした。
でも、便所はあります。
これ、気になるでしょ?
なぜ、「停車中は使用してはいけないのか?」
実は、この車両は汚物タンクがなく、した大小便が、そのまま下に落ちる構造になっていました。
実際、穴を覗くと地面が見えましたよ。
それでも、走っている時なら、汚物は着地の時に跳ね返って飛び散り、拡散します。
「慣性の法則」で真下には落ちますが、地面とは速度差があるので、落ちるとバラバラになるわけです。
しかし、駅とか、止まっている状態で使うと、そのまま糞尿が“きれいに?”線路に落ち、原型のまま留まることになります。
大きい方だと見苦しいですし、たとえ小さい方であっても、臭いがしますしね。
衛生上も良くないし、他の乗客の大変な迷惑になるわけです。
とは言え、駅でない線路上でも、飛び散ったって浄化するわけじゃありませんから、特に保線員の評判は悪く。
「黄害」なんて言われました。
古い車両には出来たら残って欲しいんですけど、中にはこういう事情で、取り替えざるを得ない場合も、あるわけですね。