「リニア・鉄道館」には、もっと古い車両もいます。
例えば、このモハ52004号車。
戦前、京阪神の急行に使われた、流線型に近い車両です。
今なら、「新快速」かな?
古さを感じさせませんね。
こちらは、「ホジ6014」号車。
「ホ」は多分、重量を表しますが、
「ジ」はなんと、蒸気動車。
エンジンとして蒸気機関を積んで、自走出来る、大変珍しい車両です。
ちなみに、帯が赤いのは飾りではなく、
「三等車」を意味します。
今の、普通車ですね。
モハ1形、モハ1035号車。
木製ながら、通勤車として活躍しました。
青帯は、二等車。
オロネ10形。
「ロ」は今だと、グリーン車。
設備がよくなります。
「ロネ」は、二等寝台ですね。
10系客車は軽量化されてて使いやすく、各地で活躍したようです。
一等車には、白帯が入ります。
マイネ40形。
運賃、料金も何倍もしましたが、それ以上に、かなりのステータスがないと、乗ってから気まずい思いをしたそうで。
鉄道ファンがお金を積んでも、乗れるものではなかったようです。
「ゲタ電」とは、下駄履きで乗れる気軽な電車、の意味です。
クモハ12041号車は昭和2年製造のあと、各所で活躍、飯田線でも走ったことがあります。
こちらはモハ63形。
戦時中仕様の、簡素な車両。
辛い時期に、馬車馬のように働いた車両です。
機関車もあります。
EF58は、戦後の高度成長期を支えた機関車です。
この157号機は、特別にお召し機などを歴任したわけではありませんが、奇跡的に平成の世に生き延びた、貴重な機関車です。
ED18 2号機は、もともと東海道本線電化のために輸入されたものですが、これを飯田線に転用するため、車輪を増やしたものです。
飯田線は閑散路線ながら、勾配がきつくて距離もあり、駅も多数あるなど、運用上かなり厳しい路線です。
こんな車両もあります。
建築限界測定車。
建造物が列車に接触しないか、実際に走らせて試す車両です。
無数の矢羽根に何かが当たってしまうと、「アウト!」なわけです。
通称「花魁列車」なんて呼ばれます。
他にも、珍しい鉄道車両や、貴重な資料がたくさんあります。
人気度では鉄道博物館や、京都の博物館かもしれませんが、ここの所蔵車両は、それらに引けを取らない、素晴らしいものだと思いますよ!