碓氷峠は、長く国鉄(JR)の最急勾配として、君臨していました。
勾配は66.7パーミル(‰)
「1000m進むと、66.7m上る」って意味です。
こんな感じ?(角度は適当です)
でも、車に直すと、6.67%
確かに勾配標識はあるけど、よくある坂です。
大したことない!なんて思ってたんですが…
実はここには、「66.7‰」を実際に表現した展示がありまして。
結構な坂でしょ?
「お見それしました~!」ってわけなのです。
実際、鉄道は摩擦力が小さいので、動力は少なくて済みます。
特に、マスコンを切ってもスピードがあまり落ちない、「惰性走行」が可能なのも、大きいですね。
でも逆に、坂には弱いんです。
上るのも大変でしょうが、特に下りが大変。
制御不能になったら、大事故ですもんね。
ちなみに、碓氷峠が廃止された後、最大の急勾配は、飯田線の沢渡ー赤木間の、40‰だそうです。
私鉄も含めると、箱根登山鉄道には80‰の坂があります。
箱根湯本の駅を出ると、いきなり80‰で、山登り開始です。
アプトも入れると、大井川鐵道の90‰が最高だそうです。
9%だと、車でもかなりの勾配ですよね。
こんな急坂を、アプトの機関車は上り下りしているわけです。