Line Buffer Overflow…

書くことが多過ぎるとき、バッファーとしてこちらに書きます。不定期更新です。

Overflow…

降車。

東急0711号車でした。
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東急0711号車。

青帯車で、今はBunkamura編成として、PRを担っていますが…

これ、実は東急8500系の一員です。

 

実はこの車両、「デハ8700形」の111号車。

99号車までは、デハ8799号車と、下2桁を当てられましたが、当時の車両管理システムでは、4桁しか使えなかったので、100号車以降は千の位を0にして、付番したのがこの車号です。

 

今は桁数ぐらいは冗長性がある上、そもそも同一形式をこんなに作らないですが、当時はこういうことがあり得たんですね。

 

同じことは、東武の8000系にも起こりまして。

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東武83106号車。

モハ8300形の106号車です。

 

東武の場合は、システムが5桁を使用可能だったので、後ろにあふれさせる方法をとりました。

でも、一見すると「80000系」みたいですよね。

 

実際、東武の新車は現在、70000系まで製造されていますから、8000系を全廃しないと、80000系を新製した際に、重複車号が出る可能性があるわけです。

※ 実際は、現車号で百位は編成両数を表しますから、あまり重複はしないとは思います。

 

こちらもおんなじ管理システムを使ってるんでしょうね。

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野岩鉄道61101号車。

東武6050系と、車両の作り自体は同じですが、所属が東武ではなく、野岩鉄道なので、あえて番号を飛ばして、101号車としました。

同じく会津鉄道だと、61200番台になります。

 

もちろん、かつての国鉄は全国の車両を管理していましたから、桁あふれは頻繁に起きていました。

 

こちらは、蒸気機関車の49616号機です。

※ かなり前の写真です

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こちらは「キューロク」と呼ばれる貨物機、9600形です。

付番は1号機が9600号機、2号機が9601号機で、100号機の9699号機の次、101号機は、1万の位に1を足して、19600号機としました。

この「49616号機」は、9600形の417号機になりますね。

 

写真がなくて恐縮ですが、貨車も昔のものは、似たような付番のものが多く、例えば例として、ワム80000形の480321号車なら、40,322号車ということになります。

※ 実際にはこんなに作ってませんけどね。

  飛び番や改番もあるので、原則通りでない部分も多々あります。

 

こちらの機関車「ハチロク」こと、8620形は、さらに複雑!

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原則は同じですが、8620形と中途半端なため、計算が80進法になります。

1号機が8620号機、2号機が8621号機となり、80号機が8699号機ですが、次の81号機は「18620号機」になります。

この計算で行くと、58654号機は「5×80+54-20+1」で、435号機になりますね。

 

なんでこんなこと知ってるか?

この機関車、好きだからです。

 

8620形は、大正生まれの名機。

当初は旅客の花形、後にはローカル運用、入れ替えなどまで、蒸機が姿を消す最晩年まで、あらゆる役割をこなしました。

中型で、非常に扱いやすい機関車だったそうで、低規格で勾配を伴う地方線にも、十分使えました。

特に空転はしにくかったそうで、乗務員の信頼は厚かったそうですよ。

 

僕、一芸のスペシャリストより、こういうゼネラリストに、弱いんです♪

 

58654号機は大正11年の作で、九州で働きましたが、近年は観光用に復活。

「SLあそBoy」として、33パーミルという、鉄道としてはものすごい勾配を、必死に越える運用をこなしました。

何度か乗車機会がありましたが、勾配中では自転車ほどのスピードまでに落ちながら、それでも喘ぐように坂に挑む機関車に、乗りながらも手に汗握りながら、応援したものでした。

あまりに過酷なので、深刻な故障を起こしてしまいましたが、見事に復活。

今は比較的緩い「SL人吉号」として、多くの乗客に蒸機の、沿線の素晴らしさを伝えています。

 

大正11年は、西暦では1922年ですから、あと4年で100年。

今の電車でも30~40年で寿命と言われるのに、この年数はたとえブランクがあるとしても、ものすごいです。

適正寿命を優に「Overflow」している58654号機ですが、まだまだ、活躍を続けてもらいたいですね。