スタートは総社駅。
岡山から伯備線、吉備線(桃太郎線)か乗り入れる、交通の要所です。
ここで有名なのは、「備中国分寺」
でも、まともに歩くと、“片道で”1時間以上。
取材旅行のような、盛りだくさん盛り込みすぎ!の旅には、向かないのです。
こんな時は…
そう、レンタサイクルです。
おあつらえ向きのように、駅前にレンタサイクル屋さんがあります。
本日の愛車♪
実は、鉄道で総社まで来て、この辺りを周遊しようという人は、大体同じことを考えるわけです。
だから、なるべく早い列車でね♪
ゲット成功!
「荒木レンタサイクル」の料金は、2時間400円から。
一日最大1,000円で、予め申し出れば、乗り捨ても可能です。
ところで、自転車を借りる前に、店の人が丁寧に、いろいろ教えてくれて。
地図にもいろいろと、書き込んでくれましたが…
ナヌッ!?古墳がある!!
実は古墳があることは、知らなくて。
ご存知の通り、実は今年は古墳に縁がある年で!
kiha-gojusan-hyakusan.hatenablog.com
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まだ公開してないけど、4月に行った壱岐は、そりゃあもう、古墳だらけ!
時間は限られてるけど、古墳も絡め手、行ってみましょう。
出発!
駅からの道には、自転車道が切ってあります。
普通では、こういう施策をすると、自転車道は“駐車レーン”になってしまうんですが、この日は駐車車両、ゼロ!
素晴らしい!!
しばらく進むと、専用の自動車道に出ます。
この道、農道を転用したものだそうですが、整備はバッチリ!
案内標識も、立て札に加え、道路にもペイントされています。
とてもわかりやすいですね。
「自転車ナビ」も持ってますが、今回はGPS障害とかで、機能せず。
でも、なくてもこの地図だけで、行ってこれましたよ♪
途中に、こんな高床式倉庫がありました。
いい天気!
アップダウンが少なく、走りやすいですね♪
さて、実は岡山在住のフォロワーさんがいましてね。
教えてくれました♪
「北を見ると、見えるよ~!」
これ、「鬼ノ城」と言います。
実際には400m近い山の山頂に建っており、築城は7世紀!
唐や新羅に大敗した大和朝廷は、日本本土に大規模な防衛ラインを築こうとしたのではないか、と言われています。
食料貯蔵庫や貯水池などもあったそうで、十分実用に耐える、山城だったそうですよ。
なお、雲海で有名な備中松山城(高梁城)は、もう少し北の高梁市にあります。
さて、1つ目の古墳が近づいてきました。
作山古墳です。
かなり大型の古墳ですが、古墳が造られる時代としては、末期に近かったため、方墳部がいびつだったり、手抜き?とも思える場所があったりするそうです。
この地域は一面が田園で、遮るものがありません。
夏に見た河内・和泉の古墳は、人家や田畑など、生活と共存した感じでした。
ちょっと、縮こまった感じかな?
それでも、十分威厳は感じますけどね。
でも、広々としたこの辺りでは、古墳はひと目でそれとわかる。
古墳の全容を、目の当たりに出来るんです。
これはまた、為政者の威厳、そしていにしえのロマンを、感じずに入られませんね。
さて、この古墳を過ぎると、今回のメイン、備中国分寺です。
備中国分寺は、聖武天皇が整備した、全国の国分寺の一つで、伽藍は江戸中期の再興だそうです。
それでも、古いですよね。
手前は花の咲く木のようですね。
春に来たら、それは美しいでしょうね~♪
門と、本堂。
静かな寺でした。
近くから。
波かな?
彫り物も、素晴らしいです。
さて、青空の下、まだまだ先へ進みます。
こちらは、こうもり塚古墳
こうもりはいなかったけど、石室の入口を見ることが出来ます。
のどかな道は、さらに続きます。
多少、アップダウンも。
久々の立ちこぎは膝に来るけど、何回かやってると、膝も慣れるから不思議!
ここらで、次の目的地の時間を減らすことを決断!
これだけいい天気、これだけいい風景、これだけ興味深い遺跡群!
行程は自由席なので、懐が痛むわけでもなく。
行っちゃえー!!とね♪
もう少し走って、岡山市へ。
岡山市は備前国ですが、北区のこの辺り、新庄地区は、備中国の地域だそうです。
たどり着きました~!
造山古墳。
さっきのとは字が違うけど、どっちも「つくりやま」古墳と読むそうです。
大きな古墳で、規模は日本第4位。
しかもこの古墳、立ち入ることが出来ます!
人が入れる古墳としては、もちろん日本最大!!。
カラフルな塗り分け♪
方墳から、円墳へ。
小径が続きます。
円墳部。
広い!!
眺めは良かったですね~!
帰りの列車を送らせた甲斐が、ありました♪
自転車道はこのまま、吉備津彦神社方面まで続いていますが、僕は元来た総社駅に戻ります。
そろそろ、引き上げましょうか。
でも途中で、こちらもピックアップ。
方墳です。
「角力取山古墳」と言うそうです。
四角い方墳を、土俵に見立てたんでしょうね。
さて、無事、列車の時間前に戻って来ましたよ。
荒木レンタサイクル84号車でした。
今回は当初、備中国分寺がメインで、御朱印でももらえればいいや、なんて想ってたんですが、なかなかどうして、歴史のロマンを大いに感じる旅となりました。
旅、特に取材旅行は予め調べ上げて、その通り行動して写真を撮ってくるのが使命だったりもするんですが、現地に行ってこそ、知れる情報も、たくさんあるわけです。
今は、経路はスマホでいくらでも調べられるし、現地で組み替え可能なら、どんどんその“旬な”情報を取り入れて、より楽しい旅にしていければいいなと思います。