Line Buffer Overflow…

書くことが多過ぎるとき、バッファーとしてこちらに書きます。不定期更新です。

背番号41の記憶…

(敬称略)

若きエースが付ける番号ですね。

かつて、齋藤雅樹が付けました。

「背番号11」でも触れましたが、球は速くてキレがありました。

 

渡辺久信は、そのまま自分の番号にしましたね。

長く、西武のエースとして活躍しました。

晩年は台湾でも活躍しました。

 

ウチ(ホークス)では、千賀滉大です。

千賀は実は、育成ドラフトの4位。

名古屋のスポーツショップ店主のすすめで、ホークスは獲得を決めたそうです。

 

最初の年は、ひたすら三軍で投げる毎日。

かつて巨人にあった三軍は、故障者のためというイメージがありますが、ホークスの三軍は全然性格が違います。

 

最大の目的は、「実戦の機会を与えること」

 

走ることも必要でしょうし、バットを振ることも、ノックを受けることも、ブルペンで投げることも必要でしょうが、やっぱり実戦の経験に勝るものはないと言います。

でも、一軍は勝つための組織だし、二軍は一軍に新しい戦力を送り込むための組織。

光るものはあっても、総合的には課題が多い選手は、二軍のグラウンドにも立てないのです。

そこで、そのような「光るものを持つ」選手を鍛え、どんどん試合に出して、経験を積ませる。

その相手は大学だったり社会人だったり、独立リーグだったり。

決して生やさしい相手ではありません。

 

彼らと切磋琢磨して、二軍、引いては一軍に、多様な戦力を送り出す。

これが、ホークスの三軍の、最大の目的なんだそうです。

 

1年間三軍で過ごした千賀は、まず抑えで頭角を現します。

球速を武器に、バッタバッタと相手をなぎ倒す。

非常に魅力的な選手だったわけです。

 

ただ、怪我があって、思うような球が投げられなくなった。

あと、僕の印象ですが、ちょっと調子に乗ったところがあったかも知れない。

「本当は先発が希望だった」という、もどかしさもあったでしょう。

また2年弱、今度は先発を見据えて努力して、再び花開いたのが、今年でしょう。

今年の投球なら、安心してみていられる。

真の意味で、ホークスの貴重な戦力になったんです。

WBCでは日本代表としても活躍。

本格派、実力派の投手として、全国区の選手になりました。

 

育成制度は、二軍戦にしか出場が出来ず、しかも3年という期限付き。

(再契約は出来る)

厳しさに晒される日々を送ることになりますが、思いっきり野球が出来る環境です。

鍛えて、頑張って、結果を出して、支配下登録を勝ち取れば、一軍の舞台で活躍することも出来ます。

 

千賀滉大は、この道を通過した選手では、数少ない大輪の花を咲かせた一人。

今、二軍で這いずり回っている選手たちの、大きな星なのですよ。