貨車に「パ」と付くと、「家禽車」を指します。
要は、にわとり、アヒルなど、鳥を生きたまま運ぶ車両です。
家禽のことを英語でパルトリー(Pourltry)と言ったので、記号は「パ」になりました。
戦前の貨車で、それまでは家畜車に籠を入れて、輸送していたそうですが、効率が悪いのと、結構事故もあったようで、専用車の登場となったようです。
基本は鳥かごに入れるんですが、効率的に収納できるようになっているのと、扉は網戸、通風機も設けられるなど、鳥が窒息しないように配慮がなされています。
それまでは窒息死って、結構あったそうなんです。
近年は流通の改善で、消費地でと殺する必要がなくなったため、現在は必要性がなく、現存もしていないようです。