貨車の記号です。
積載重量14t~16t。
15t積みの2軸貨車が、この「ム」級を名乗りました。
特に多かったのは、一般貨物を運ぶ「有蓋車・ワム」。
近年はパレットごと運べる「パワム」が席巻。
褐色の貨車が何十両も連なる貨物列車が、全国に荷物を運んでいきました。
他にも、外国人じゃないけど、無蓋車の「トム」、小型タンクを備えた「タム」など。
通風車の「ツム」、冷蔵車の「レム」などがありました。
15tというと、トラックより大型にして、鉄道としては小回りが利く方。
確かにこれくらいがちょうどいいという地域・品物は、かつてはたくさんあっただろうと思います。
でも今の時代が求めるのは、徹底的な小口輸送にして、荷物もサービスもさらに多様。
一方、二軸貨車は台車がない分、速度的には不利です。
今となっては、トラックに分があるようです。
コンテナ以外の貨物輸送が廃止になって、かなりになります。
大量にあった有蓋車も、駅舎になったり倉庫になったり。
売却されて、市井で第二の人生を歩むものもあります。
貨車って、意外と大きいんですよね。
でも、他の貨車の行く末は、どうなったんでしょうね…?
次の車両の材料として、第二の人生を送る物も、少なくなかったかと思います。