Line Buffer Overflow…

書くことが多過ぎるとき、バッファーとしてこちらに書きます。不定期更新です。

ダーティーな方法…

先ほどの記事…

kiha-gojusan-hyakusan.hatenablog.jp

 

無理しない、と言うか、無理をしなくて済むようにするにはどうしたらいいかを、自分なりに考えてみました。

 

でも実は、こんな方法を取ったことがあります。

 

「御役御免」

 

担当者異動で、苦手な仕事が回ってきました。

営業マンに、仕事を振る仕事です。

 

仕事は外部からの問い合わせ対応ですが、玉石混交で。

案件によっては、門前払いも。

 

でも、引き受けざるを得ませんでした。

 

数ヶ月。

自分では、できる限りやったつもりです。

でも、上手く行かないことが多くて。

営業経験も現場経験もない、平社員の持ってくる案件など、見向きもされないんです。

 

ストレスも蓄積して、明らかにうつの症状が出ました。

自己嫌悪、動悸、感情の不安定、

突発で欠勤することもあって…

 

しばらく後、その担当は別の課長に変わり、僕はその補助業務に回ることになりました。

 

“降ろされた”わけですから、悔しがるべき場面かも知れません。

 でも、正直ほっとしました。

 

今はうつの症状もなく、元気に職をこなしています。

 

この作戦。

ある意味「弱みを見せる」戦術ですから、時には評価や給料に跳ね返ることもあります。

使い所を誤れば、クビになる可能性もある、危険な作戦です。

それでも敢えて、この方法を使ったのは、僕がうつ(躁うつ)であることを、周囲にもう一度、思い出してもらう必要があると感じたからです。

特に、職場復帰してから長期間たった人には、たまにこの方法をとっておいた方が、いいと思うんです。

 

入社からまもなく、まる6年。

ありとあらゆる仕事をこなしてきました。

いつしか、扱いは普通と同じ。

特別なケアはされなくなってきています。

 

平時は、それでいい。

むしろその方がよくて、構われない方が仕事も捗るんですけど、ちょっとなんかあった時は、支援が必要になる場合があります。

「現金だ」と言われたって、仕方がない。

うつ病躁うつ病も、そういう病気です。

 

そうなってしまった時、必要な支援が受けられるように!

僕に負担を掛けるとこうなるんだよってのを、たまに見せておくのも、戦術なんです。

 

ただ、この作戦を実行するに当たって、休みを取る日は選びましたけどね。

起きられなくなった日が、たまたま休んでも影響が少ない日だったので。

 

忙しい時に休んで、勤務的に自分の首を絞めるわけには、いかないのです…。

トットちゃんの記憶…

今週のお題「読書の秋」

 

読んだのはもう随分前ですが、感銘を受けた本です。

 

黒柳徹子「窓ぎわのトットちゃん」

 

今では何らかの発達障害って言われるんでしょうね。

小学校で奇行を繰り返して退学になり、トモエ学園に転校。

そこでの校長や先生、同級生たちとの物語です。

 

随分前に読んだ本なので、覚えてるのは断片的ですが、例えば、小児麻痺の男の子との交流。

描写は覚えてないんですが、少なくともいじめられて、なんて感じではなかったと思う。

 

障害者が普通に共存する世界が、描かれていた印象があります。

 

「海のものと山のもの」なんてお話もありました。

印象に残ってるのは、僕が食いしん坊だからですが?、海産物と山の幸を、必ずお弁当に入れてね、ってお話。

トットちゃんは確か、確か海のものが入ってるかどうか、心配になった。

でも、「ちゃんとあるね~」って、先生に見つけてもらって。

この食材が海のものだったのを、僕は初めて知りました。

 

あと、トイレでしゃがんだ時に、財布を落とした??

困ったトットちゃん、捜索開始!

ひしゃくで汚物を汲み取り続けて…

 

それを見つけた校長が一言…

 

この学園の「寛容さ」を表す、エピソードでした。

 

子供には、いろんな子供がいます。

東大・京大を目指すべく、集中して勉強できる子もいれば、スポーツや文化文芸に力を発揮する子もいる。

常に輪の中心にいて、笑顔が絶えない子もいれば、人を笑わすのが上手い子もいる。

リーダーとして面倒見を発揮する子もいれば、よくないことに警鐘を鳴らし続ける子もいる。

注意力が散漫な子も、泣き虫な子も、傷付きやすい子も、傷つけてしまう子も。

いじめっ子も、いじめられっ子も。

自分を抑えることが難しい子も、自分を押さえつけてしまう子も。

障害を持った子も、他の子と上手くやるのが苦手な子も、いるでしょう。

 

そりゃあ、みんな普通の学校で、上手くやるのが、理想でしょう。

でも、もし上手く行かなかった場合に、その子が自分に合った環境を見つけることを、行政や世間が妨げないような社会に、なるといいなと思っています。

 

人は環境によって、大きく変わります。

僕が、そうだったから。

他の記事でも何度か書きましたが、自分に合った環境を見つけられれば、人間的に大きく成長できるのです。

 

そして、自分に合った環境というのは、その子によってみんな違うのです。

「トモエ学園」のように、寛容な環境が合う場合もありますし、もっと厳しい環境の方が、成長する子もいる。

 

だから、行政には特に、多くの環境の選択肢を作って欲しいのです。

 

「普通」の子だけが、子供じゃない。

いや、もっと言えば、「普通」の子なんて、存在しないのです。

 

多様に生まれた子供たちが、多様に成長し、多様に幸せをつかめるような、教育体系になるといいですね。

無理をしないために…

次のリワークデイケアうつ病からの職場復帰プログラム)・フォローアップのテーマが、「無理をしない」なので、そのことについて、記憶をたどってみます…。

 

無理をする。

してしまう。

どういうときに無理をしてしまうか?

 

あれこれ依頼が立て込んでしまった時。

難しい依頼、苦手な依頼、めんどくさい依頼が来て、処理が滞ってしまった時。

 

やらなければならない案件が多すぎるのに、さらに依頼が来てしまった時は、断るのが一つの方法になります。

 

ただ…、

断るのって、結構ストレスになるんですよね。

説明もしなきゃならないし、相手が自分がうつなことを知らなければ、まずそこからだし、ごねられることもあるし、例え成功しても、「できなかった」って無力感が残るし…

 

時間的余裕を勝ち取るのも、方法かな?

「ちょっと時間かかるけど、いい?」って感じで。

場合によっては、相手が取り下げてくれるかも知れません。

万能ではないにしろ、時間の余裕があれば、たまった案件の優先順位をつけやすくなりますし、いい方法だと思います。

依頼は、やらなきゃいけないけど。

 

こんなテもあります。

「上司を通させる」

 

他部からの無理難題とか、偉い人からの断りにくい案件は、直接受けずに上司を通してもらう。

上司に交通整理をしてもらうんです。

なぁに、部下の案件管理は上司の仕事のはずですから、やってくれるでしょう。

本当に重要なことしか、降りてこないはずです。

 

そう言えば、ウチの上司は「なんかあったらいつでも言って」って、よく声をかけてくれたな~

 

そう、この方法をとるには、上司との良好な関係が、不可欠なんです。

そのためには、こちらの情報提供が、何よりも大切。

体調とか、得手不得手とか、調子を崩した時の顛末とか。

 

こちらの情報がなければ、上司も守りようがないのです。

 

僕は再就職で、上司も最初のうちは、僕のことをよく知らないので、メールを使って(送りつけて?)情報提供をしました。

 

 盾になってくれたことも、ありましたよ♪

背番号48の記憶…

(敬称略)

1989年の日本シリーズ

巨人と、近鉄

多分、受験勉強そっちのけで、見てたはず。

 

試合は近鉄が3連勝。

例のK投手のビッグマウスなどが出て、このまま4連勝かと思われた、第4戦。

立ちはだかった投手がいました。

 

香田勲男

背番号48。

 

後のない試合で先発した香田は、持ち味の緩急、特にスローカーブが冴えて、完封勝利を挙げます。

自身は、前の試合で水野がリリーフで好投したのを参考にしたと語っています。

 

短期決戦の戦い方を、知っていたわけです。

 

香田は最終の第7戦でも好投して、巨人は3連敗の後に4連勝を飾り、逆転日本一に輝きました。

僕が巨人ファンだった頃の、最後の優勝でした。

 

その後、香田はトレードで、その近鉄に移籍。

今度はブルペンの一員として活躍しました。

環境の変化は大きかったようですが、最後には結果を出してきました。

 

引退後は投手コーチとして才覚を発揮、巨人では内海や山口鉄也阪神では岩貞らを育てています。

先発もリリーフも、大きな舞台も経験した香田。

その貴重な経験が、活きてるのでしょう。

 

香田は今年も、阪神の投手コーチを務めます。