今週のお題「わたしのインターネット歴」
ちょっと逆説的で、恐縮なんですが…
インターネットが、まだなかった頃の、こんなエピソードを。
まだ20世紀、1998年のお話。
僕自身もまだ、ワープロ使いで、ネットにはパソコン通信等(ROMですが)でつながってはいましたが、今のように調べ物用としての利用は、想定しておらず。
今のような、インフラとしてのインターネットは、利用側も提供側も、まだまだ未発達でした。
春の日。
当時は交代勤務でしたから、平日休みがありました。
勤務が上がったあと、急に、「ホタルイカの漁を見に行きたい!」なんて思いついちゃって。
ホタルイカと言えば、松本での学生時代、厳しい冬の終わりが近いことを教えてくれた、僕にとっては思い出がある食材なんです。
最終の「あずさ」に乗って、南小谷からは古い気動車キハ52にも乗れる!
魚津まで行けば、あとは歩けば、見れるかも!?
「むちゃくちゃ甘い、希望的観測で!」
今だったら、滑川の漁協でも調べるのかな?
ホタルイカの生態とか、見れそうな時期とか、予約制で漁船に乗れることなど、様々な情報が、手に入ります。
「現地に行くことなく!」
それに、スマホを持ってれば、地図もナビもありますから、道に迷っても、脱出できます。
そう、「失敗の確率が低い旅」ができるのです。
それに引き換え、このときはインターネットもスマホもない。
調べられる情報は、旅行会社にでも行かないと、非常に限りがあります。
それとともに、旅自体が思いつきだったため、目的もあやふや、見れるかどうかも含めて、何もかもが、「できるかもしれない、わからない!」って旅になってしまいました。
今だったら、僕でもこんな旅はしません。
怖くて、ゴーを出せません。
それに、結論から言うと…、
ホタルイカを見ることは、できませんでした。
でもね…
実は「すっごく楽しかった!!」んです♪
できるかわからないから、やってみよう!
見れるかわからないから、行ってみよう!
そんなノリで、ガンガン進んでいって。
何も決まってない、わからないから、現地の情報がすべて。
自分の判断で、切り開いていく。
判断基準は、「行けるか」と、「帰れるか」
そう、「冒険」に近い旅だったんです。
無事に帰ってきた時は、大きな満足感と、達成感が得られましたよ。
ホタルイカは、見れなかったのに。
インターネットが発達し、現地でもスマホに頼ってって旅は、だんだん旅と言うよりは、移動か、悪く言えば消化に近いような気もします。
最初のうちは、自分の計画通りに、すべて消化できることはうれしいんですが、最近は物足りなくなってきて。
旅らしい、ときめきがないんです。
だから最近は、計画はがっちり決めなくなった。
所要時間に余裕を持たせて、現地で思いついたプラスαを、組み込めるようにしているんです。
インターネットによって、旅の計画が立てやすくなって、切符や券も取れて、時間管理とかまででき、このブログとかで、思い出まで残せます。
いくらでも効率的な、失敗の少ない旅が組めるようになったのは事実で、この点はインターネットには、大いに感謝です。
それだけに、あの時味わった、未知の冒険のような楽しさ、ときめき。
この部分も、もっともっと大切にしていきたいって思うんです。
1998年に戻って…
あの時、魚津の駅から滑川まで、真っ暗な国道を1時間以上、約5km歩きました。
照明もなく、車もほとんど通らないない中、冒険気分で。
海らしきものがわかったので、「ホタルイカ、見えないかな~♪」ってね。
その時、奇妙なものを見つけました。
なんか、電球の光が上空まで、間隔を開けて、怪しく灯ってる。
なんだこれ!?
横に並びかかったところで、答が出ました。
それまで長方形だった、灯火の並びが、円形になったのです。
わかるかな?
「観覧車」なんですよ。
これ!!
写真は、あれから18年後の2016年。
今度は昼に、バッチリ写真に収めましたよ。
あの時も、察しは付いたけど…
時空を超えて、答合わせをしたんです。
あの時の、答を…