yahoo!ニュースで、こんな記事が。
若者の離職理由に、「電話応対」があるそうなんですが…
その理由とは、
「会社の固定電話の電話応対で、ストレスがたまる」
これは、僕もよくわかります。
日々、ストレスを溜めてますから。
やっぱり、相手がどんな人かわからないと、気を使いますよね。
細かい人かも知れない。
すぐ怒る人かも知れない。
それでも、お客様なら下手に出なければならない。
そもそも苦情では、最初っから怒られるわけで。
ネチネチ来る人もいます。
上手い人は、怒る相手からも、上手に情報を訊きだしてるようですね。
僕にはそれはできないので、ひたすら聞いて、謝るしかできない。
下手に言い訳しようものなら、かえって油を注いでしまいます。
今の職場にも苦情はたまにかかってきますが、ストレス度という面では、昔の職場の方が、遥かにツラかったな…。
あっ、僕の話は置いといて…、
驚いた点が、一つ。
今の若い人は、「会社の固定電話で、誰だか知らない人からの電話を取るのが、そもそも怖い!」らしい。
一瞬、「??」
ま、確かに怖いけど…、
電話ってそういうもんちゃう??
でも、読み続けるうちに、なるほど、と。
今の若い人たちは、すでに電話の中心は、携帯電話。
かけるのも受けるのも、携帯なんです。
携帯、正確には携帯電話網ですが、ご存知のように、こういう動作をします。
着信があると、電話帳に登録された電話番号だと、氏名が出ます。
未登録の電話番号だと、電話番号が出ます。
電話番号の場合、自分が何か注文したり、荷物が届くかも知れないときだけ、出ればいいわけです。
つまり…
彼らは知り合い、関係者以外の電話には、そもそも出ない。
もっと言えば、そんな習慣はない!のだそうです。
驚きましたね~
僕らの子供の頃、黒電話の頃だって、そのうちプッシュ式になったって、
電話なんて、誰からかかってくるかわからないのが当たり前だった。
ところが、若い人の間では、出る前に相手がわかるのが、当たり前なんです。
…で、知らない人は出ない。
彼らの中では、電話は「SNSとかの、音声版!」なんですね。
既存の関係を深めるものであって、新たな関係(顧客、取引先など)を開拓する、或いは受け入れるツールでは、ないのです。
僕も電話なんか嫌いだし、できたら出たくないとは思っているけど、仕事だと思えば、慣れるように訓練もできるし、少ない経験からでも、多くの場面で何とか対処できる。
でも、(彼らの思うところの)電話とは全くかけ離れたコミュニケーションが、電話から発生するとすれば…。
そもそも対処できなくて、無理はないのかも知れません。
知ってて嫌だと思っているのと、そもそも知らないのとでは、レベルが大きく違うから。
一番上に、タイムリーにこんなコメントが載っていました。
「企業が、教育しなくちゃ」
そうなのかも知れません。
確かに、家に携帯電話しかない場合も多いし、固定電話があっても、今は番号通知ぐらいしてるでしょう。
そもそも、メールが普及してから、電話で話す機会は激減しているのです。
しかしながら、企業はそう仲良し集団ではいられない。
電話に限ったことではないですが、知らない相手とのコミュニケーションが発生するのは、例え起業したとしても、つきまとうわけです。
企業の求める電話像、もっと言えばコミュニケーション像が、若い人、学生などと合わないとすれば、教育するしかない。
かつて、企業がパソコンを教えたように。
電話応対も、「特殊技能に」!?
時代が一つ、変わったのかも知れません。