※ ダイヤ改正により、系統番号が変更になりました。
「柿01」は、「松原35」系統に変更された模様です。
バスのお話。
僕がよく使う、新田駅からの朝日自動車にはありませんが、バスでは行先と経由地を記号と数字で表す、「系統」というものが、よく使われます。
新田駅発なら「新○○」
松原団地駅発なら「松○○」
「草」は都営バスが、浅草駅周辺発着のに使うから、避けたのかな?
このように、大抵は発駅の名前を取って、系統番号にするんですが…、
松原団地駅発のバスに、「柿01」という、珍しい系統があります。
多分地元でないと、「なんで“柿”?」になるんでしょうが、実は草加市の北東部に、柿木という地区があるので、そこへ行くんだろうってことは、わかります。
そう、行先は「柿木二区」。
通常は新田駅から、「柿木循環」という形で運行されていますが、この系統は何故か、松原団地駅発。
運用の都合かな~?なんて思ってました。
かねてから乗ってみようと思ってたんですが、実は平日のみの運行、しかもたった1往復しかありません。
松原団地駅を8:06に発車して、柿木二区には8:28着。
帰りは柿木二区を15:45に発車して、松原団地駅は16:10着。
乗るわけにも、松原団地での発着を撮るわけにも、いきません。
でも、実は秘策がありまして。
「夏休み」!
夏休みなら平日、自由になります。
と言うわけで、去年の夏、この系統の上りに、乗ってみました。
バスはほぼ時間通りに、やってきました。
「松原団地行きですけど?」という確認に頷いて、乗り込む。
バスは貸切状態でした。
ところが…、
「草加東高校」というバス停で、常連さんと思われる方々が多数、乗ってきました。
と言っても高校生ではなく…
でも、バスは一気に、賑やかに!
実はこのバス停付近には、障害者支援の施設がいくつかあるのです。
この系統の「真の目的」とは、この方たちの足、だったのですね。
だからバスのダイヤは、施設の開所・閉所に、合わせてあるわけです。
みんな駅まで行くのかな~と思いきや、途中のバス停でも結構降ります。
この系統しか通らない区間です。
もちろん、一日1本!
きっとこの系統の沿線に住んで、日々の生活を営んでいるのでしょう。
僕も、柿01だけの区間で、降りてみましたよ。
たった一往復しかない系統に、ちゃんと意味があった。
それを知れただけでも、意義深い旅でしたよ。
…貴重な座席を一つ、占有しちゃったのは、申し訳なかったけど。。。