貨車につく記号が続きます。
「ツ」は通風車と言って、壁にたくさんの風穴が開けてあり、走行すると外気が入る構造になっています。
主に野菜や果物を運ぶ車で、密閉すると高温になって、よくないものや、エチレンやアセトアルデヒドなどが充満して、商品を劣化させるものを運んだようです。
繰り返しますが、風が入るのは“走行時”。
ヤード待機中は密閉はされないものの、温度上昇は避けられませんので、ある程度は劣化を見込んだ輸送方法ではあったようです。
現在は貨車としては存在せず、代わりに「通風コンテナ」が使われています。
形式によっては、強制換気装置を積んだものも、あるそうですよ。