Line Buffer Overflow…

書くことが多過ぎるとき、バッファーとしてこちらに書きます。不定期更新です。

Bad file nameの記憶…

エラー番号56。

ファイル名の指定に問題がある場合のエラーです。

多分…。

 

僕がMSXを扱った際、フロッピーを手に入れたのはずっと後で、ファイルを扱うのは、カセットにプログラムを記録するときぐらい。

プログラムからファイルを扱った経験は、ほとんどないのです。

ただ、ファイル名には何らかの決めごとがあったのでしょう。

それにそぐわないと、このエラーが出たのでしょうね。

 

プログラムからファイルを扱わなかった、って書きましたが…、

擬似的なファイルのようなもの?は、扱っていました。

通常はテキストモードでプログラムを書いたりしますが、線や点が自由に引ける、グラフィックモードを使うことがありました。

もちろん、線や図形が書ければ、文字だって書きたくなります。

でも、直接グラフィック画面に文字を書く機能は、ないのです。

 

どうしたかというと、画面をファイルに見立てて、そこに文字を出力する、って方法をとっていました。

カセットに各プログラムのファイルは、順番通りにしか読み書きできないファイル。

「シーケンシャルファイル」と言いますが、一方通行の単語帳のようなものかな?

一方、このファイルは画面の自由な場所に出力する必要がありますから、シーケンシャルファイルではダメで、「ランダムアクセスファイル」を使いました。

キャンバスに近いですかね。

好きなところに筆を下ろして、書くことが出来ました。

(あれから調べましたが、書き込み命令はシーケンシャルファイル用のコマンドのようですね。ファイルの開け方はランダムアクセス向けの方法だったと記憶していますが、微妙ですね)

 

テキストモードに比べると、速度的には落ちましたが、こんなテクニックも。

おんなじ文字を、1ドットずらして、もう一度書くと、太字になるんです。

テキストだと、重ね書きすると消えてしまいますが、グラフィックモードでは重ね書きが出来たのです。

縦にもずらして、色も変えると、影付き文字になります。

 

今と違って、使えるフォントは1種類。

他のを使いたければ、自分で書き換えなければなりませんでしたが、この方法だと手軽に、強調文字が出来たんです。

 

これらは本や雑誌のプログラムに載っていたのを習得したんですが、今からすると、ものすごく厳しい環境での制作だったはずです。

そんな制限の中でも、人は色々工夫して、よりよいものを生み出すことができるのですよ。