京版の「や」は、
「闇夜に鉄砲」です。
闇夜で鉄砲の撃つのは、ゴルゴ13ならともかく、普通は狙いも定まらず、当たりもしないものです。
「狙いが定まっていないこと」、「当てずっぽうで、闇雲なこと」などを言います。
確かに、闇雲に撃っても当たることもあります。
でも、期待できるかどうかと言われれば、出来ないと言えるでしょう。
当たる確率があまりにも低いと、当たりを見込めない。
見込めないと、「投資に対して効果が出ない」
つまり、撤退対象になってしまうわけです。
アメリカンフットボールでも、攻撃が出来るのは、前進出来なければ4回までですから、回数が進めば進むほど、シビアになります。
3回で所定の前進が出来なければ、あと1回の攻撃権があっても、それを放棄してボールを蹴り(パント)、陣地を挽回するのに使うのが一般的です。
闇雲に攻撃して失敗すれば、その位置で攻守交代になり、相手に有利な陣地を与えてしまいます。
なので、最後の4回目の攻撃に賭けることを、「ギャンブルプレイ」と言ったりします。
でも、ある一定度敵陣に進んでいるときは、残り1回の攻撃にかけることもあります。
成功すれば得点のチャンスが生まれるし、逆にパントで陣地を挽回する量も、限られてくる。
状況によっては、闇雲な攻撃が、闇雲でなくなるわけですね。
解説の人はこれを評して、「意味のあるギャンブル」って言ってました。
「闇夜の鉄砲」も、装置や時間帯を選べば、勝算が出てきます。
人間のやることなど、100%は望めません。
それだったら少しでも確率を上げるべく準備して、「意味のあるギャンブル」に持っていきたいものですね。