テレワーク中、仕事がないと、本を読むことにしています。
本当は、業務には含まれませんが…
L・デビッド・マルケ 「米海軍で屈指の潜水艦艦長による『最強組織』の作り方」(東洋経済新報社)
海軍を尊敬する、シャロSさんオススメの本です。
この冒頭…
艦の乗組員だった、著者の経験。
著者「練習用の標的からの音波を拾うだけでは、標的の正確な距離がわからない」
艦長「標的にpingを打てばいいじゃないか」
著者「(pingには許可が要るが)…」
艦長「艦長に『訓練のため、pingを打ちます』って、言えばいいじゃないか」
著者「…艦長、訓練のため、pingを打ちます」
艦長「よろしい」
これによって、当時乗組員だった著者は、権限委譲の大切さ、素晴らしさを知ったと、この本には書かれています。
その素晴らしいリーダーシップについては、この本を読んでいただくとして、この本を読んでいただくとして…
僕が知っている「ping」と言えば…
「ネットワーク上のホストのIPアドレスを指定して、応答を要求するコマンド。
ホストが存在すれば、応答が返り、画面には応答時間が表示される」
そう、ITネットワークのコマンドなんです。
それも、非常に基本的な。
このコマンドで、導通確認と、そこまでの遅延を含めた距離が、わかるわけです。
海軍が使っていた、軍用の言葉だったんですね。
距離(時間)がわかるってのが、何とも海軍的な考え方ですよね!
でも、このコマンドも、
「目標上に相手がいるかどうか?」を、“能動的に”知るコマンドなんです。
彼らが海の上で、やったのと同じ!
しかも、このコマンドは実用のネットワークでは、通常時はあまり打つべきではないとされています。
目標となったサーバーが、pingを打ったホストを、攻撃者と見なす場合もありますから。
「pingを打つには、許可が要る」ぐらいの運用が必要なわけです。
実際、インターネットの元祖は、ARPANETという大学のネットワークでしたが、実運用は米国防省が引き継いでおり、軍の色も濃かったのかも知れませんね。
ちなみに、pingを打たれる側である、サーバーなどのホストは、pingを打たれても応答を返さない設定にも出来ます。
「ステルス」ですね。