先ほどの曲。
安野希世乃「生きる」
今まで、何の気なしに、聴いてました。
見ていたアニメの、エンディングテーマでしたからね。
それが、再生50回目にして、急に感動することになったのは…
あることに気づいたから。
「うつとサバイバルって、似てる!」
と思ったから。
うつも、最初は本当に、お先真っ暗。
仕事や職場、環境に対して、自分は絶望的に、能力が低く感じる。
何もかもが難しくて、何も出来ないように、感じてしまう。
周りの人も、とても助けてくれるとは、思えない。
むしろ、みんな敵に見えてしまう。
「最初に島に流れ着いた状況」と、よく似ているんです。
放り出された、絶望的な環境に、ついていくことさえ出来ない、無力感。
この後やってくる、「すぐに、生存のための行動に、出なければならない」は、この状況もあり得ます。
職を失った場合は、すぐに働き口を探さなければならないでしょう。
そうでなければ、うつの場合は「休む」ことは出来ます。
休んで、立て直すだけの時間が、ありますね。
有り余る、だけど…
ただ、サバイバルでも、最初に動転して、あまり闇雲に活動しすぎると、貴重な体力を使ってしまいます。
サバイバルでも、「休んで、体力を温存する」のは、有力な選択肢だと思います。
でも、食べ物を得ようとなると、行動しないといけないわけで。
どうしても最初は、非効率になります。
見よう見まねで模索して、もがきながら。
この辺も、うつとサバイバルは、よく似ています。
挑戦を繰り返せば、時には成功することだってある。
小さな成功でも、命をつなぐ、大切な成功です。
そうやって、少しずつ成功をつかんでいく過程も、うつにはあります。
うつの場合は、少し休むだけで、短期間で復帰することも出来ますが、こういう試行錯誤が、人生に厚みを持たせることがあります。
有り余る時間を、仕事以外に使えると、人生の幅になったりしますね。
うつからの復帰は、険しいものですが、小さな成功の積み重ねが、生き抜く自信になることもあります。
「復帰はまだ、見えないけれど、今を生きていく自信は、少しはついた」という状況にも、確かになるんですよ。
実際、うつ療養でも後半に入った人は、結構明るさを取り戻しています。
何とかでも、毎日を生き抜いてきている人には、自信がみなぎるわけで、それが明るく、前向きにするんだと思います。
そして…
歌は「帰るんだ、必ず!!」で、一層語気を強めています。
この、「復帰への強い意志」を持ち続けている人こそ、最終的にうつから復帰できるんだと思うんですよね。
「泥だらけ、傷だらけ」になりながらも、明るく元気に、一歩一歩、前に進んでいく。
そんな人なら、きっとうつから復帰できると思いますよ。