今日は、憲法記念日でしたね。
憲法と言えば、論点になるのは9条ですが…
誇り高き条文ですが、少なくとも、国防のための条文でないことは、確か。
むしろ、「自分たちから戦争をしない」宣言ですから、戦争を仕掛けてくる国に対しては、無力だと思う。
9条を国防に活かすのは、難しそうですね。
ただ、踏み込んで「戦力を保持しない」って書いてありますから、このままでは自衛隊が違憲になってしまうでしょう。
正確に言えば、今も。
国防を憲法に書こうと思えば、矛盾する9条は、何らかの形で動かさざるを得ないでしょうね。
動かした上で、現9条の精神をどこまで引き継ぐかの、議論になるでしょう。
ただ…
むしろ、今の政府が変えたいのは、
「憲法96条」ではないかと思っています。
何かって?
「憲法改正の手続き」です。
現憲法は、1947年に施行されてから、ただの一度も改正されていません。
改正には、「衆参総議員(出席議員ではない)2/3の賛成」で、ようやく発議され、「国民投票で過半数」という、非常に高いハードルがあるためです。
こんなに長く改正されない憲法は、世界的にも珍しいそうです。
憲法たるもの、そう簡単に変えるものではない、と思います。
ただ、憲法施行から75年、社会は変わってきたわけで、それが憲法に反映されないというのも、どうかとも思います。
とは言え…、
積年の念願で、もし今、改正手続きまで変えるとなると、反動で「変えやすい憲法」になるかも知れない。
例えば、衆参の議決だけで、憲法が変えられるとなると、事実上、与党が多数の議席を持てば、自由に憲法を変えられます。
私権や人権だって、何かあれば、真っ先に制限されるでしょう。
そんなリスクを考えると、96条を安易に変えるような改正案には、僕は乗れないと思います。