どこぞで、早食い大会の参加者が、喉に詰まらせて死亡し、主催者が訴えられた、ってなニュースが、載っていました。
早食いと大食い。
どちらも、僕の嫌いな食べ方です。
どちらも、味わって食べる食べ方ではないから。
早食いなんかしたら、味なんか、わからないでしょ。
大食いだって、お腹がいっぱいになって、まだ食べようとしたら、もはや苦痛にしか感じないはずです。
次の食べ物に、いつありつけるかわからない時代なら、いざ知らず。
現代社会で、食べ物を早く、たくさん食べる能力は、必要ないんです。
そもそも…
食べ物に、失礼でしょ。
食べ物の一番の特長を、無視してるんですから。
ここでの食べ物の役割は、採点用なだけ。
生産者が味にこだわり、商店や卸業者が品物にこだわり、物流業者が品質にこだわり、料理人が調理にこだわった仕事を、全て無視した扱い。
もちろん、「一気飲み」も含めて、極めて危険かつ不健康な食べ方でもあるんですが、それ以上に、食べ物に込められた、仕事やこだわりを無視してまで、僕は食べたいと思いません。