昨日乗った、武蔵野線です。
基本的に、武蔵野線の205系は、インバータ改造を受けていますが、この車両は原型のままのようですね。
モーター音からしても、正真正銘の、
「界磁添加励磁制御」です。
元々、抵抗器を挟むことで、直流直巻電動機を制御していました。
しかし、抵抗器で電力を熱にして捨てるのがもったいないと、チョッパ制御が登場。
電流を切り刻み、正確には高速に入り切りして、見かけ上の電圧・電流を制御します。
これだと、回生ブレーキ、減速時に電力を逆に架線に返す仕組みが、作りやすくなります。
ただ、チョッパ装置って高かったので、私鉄だと、この回生ブレーキのみがかかればいいと、界磁チョッパという、比較的安価な方法で、省エネ効果を上げました。
一方、国鉄/JRは、それまでの抵抗制御の仕組みのまま、回生ブレーキをかける仕組みを考えまして。
界磁チョッパでは、複雑な直流複巻電動機が必要だったのです。
この「界磁添加励磁制御」は、抵抗制御の上に、別電源から電力を持ってきて、界磁の強さを変化させることで、回生ブレーキを実現しています。
実際、界磁の電圧が架線より高ければ、電気は架線の方に流れていきますしね。
それを最もシンプルな方法で実現したのが、界磁添加励磁制御といえるでしょう。
とは言え、最近はVVVFインバータ全盛で、非インバータの車両は、本当に少なくなりました。
インバータでも素子が進化して、音が静かになりましたしね。
乗客にはこれでいいのですが、やっぱり趣味的には、物足りなくて。
今しばらくの活躍を、見守っていきたいと思います。