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書くことが多過ぎるとき、バッファーとしてこちらに書きます。不定期更新です。

チョッパの記憶…

北千住から、日比谷線に乗りました。

東京メトロ03724号車です。
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5扉車もすっかり稀少になり、しかも中間扉締めきり扱い!なんてことをしていましたが、この編成でもう一つ、稀少なことがあります。

 

制御方式が、「チョッパ制御」なんです。

昔の、モーター制御方式です。

音を聞けば、すぐにわかります。

 

その昔、モーターには直流の電圧をかけ、抵抗器を挟んで電圧を制御して、モーターの出力を制御していました。

抵抗制御」といいます。

しかしこの方式では、電気を熱にして捨てないと、望む出力が得られません。

そこで考え出されたのが、「チョッパ制御」です。

 

「チョッパ」とは、“切り刻む”の意味。

電圧を細かく入れたり切ったりすることで、見かけの電圧を制御します。

切る時間を長くすれば、モーターの出力は下がり、入れる時間を長くすれば、出力は上がるわけです。

抵抗器を使わないので、ロスは少なくて済みますし、界磁(モーター側の磁石)もチョッパ制御して電圧を変えてあげれば、減速するときにモーターから電気を架線に返す、なんて芸当も可能になりました。

回生ブレーキ」といい、省エネの切り札になり得る技術だったんですよ。

 

会社によっては、界磁のみチョッパ制御して、抵抗器は載せ続けても、回生ブレーキが実現出来ればいいや、ってところもありましたが、営団03系は「電機子チョッパ」と言って、回転部と界磁の両方をチョッパ制御して、抵抗器をなくしました。

地下鉄なので、抵抗器の熱が籠もると、困ったのです。

 

営団03系は、半分弱がチョッパ車ですが、近年になって、初期車が最近の主流・VVVFインバータ車に改造され、最近は廃車も進んで、実はチョッパ車は、もう2編成しかありません。

ダイヤ情報を見ないと、乗れない車両になってしまっているのです。

 

実は今日も、北千住に向かってくる編成がいたことがわかったので、出題で時間を潰して、乗車!

別に秋葉原まで出ればよかったんですが、乗り越して日比谷まで、乗車しましたよ。
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チョッパサウンド、堪能しました♪

乗り納めに、なるのかなぁ…。