Line Buffer Overflow…

書くことが多過ぎるとき、バッファーとしてこちらに書きます。不定期更新です。

北沢浮遊選鉱場…

こんな所です。

「北沢浮遊選鉱場」
f:id:kiha-gojusan-hyakusan:20180430221045j:image

一見、廃墟。

まぁ、廃墟ですが…。

 

明治に入って、鉱業を近代化するに当たって、採掘された鉱石を分離選別するための施設が必要になりまして。

 

建てられたのが、こちらです。

基本的には先ほどの金山と同様。

比重の重い金を沈め、それ以外の石を取り除いて、金を集めます。

 

明治から稼働しているそうですが、大正時代は比較的いい時代で、政府がこの施設にお金をかけたので、今でも比較的良好な状態で残っているそうです。

一方、昭和になると戦争の色彩が濃くなり、政府も軍事優先。

いい材料が回ってこなくなり、昭和の部分の方が朽ちているそうです。

 

煉瓦造りの建物は、火力発電所
f:id:kiha-gojusan-hyakusan:20180430221124j:image

 

これは、シックナーという施設。

言わば、濾過装置です。
f:id:kiha-gojusan-hyakusan:20180430221159j:image

選鉱には大量の水が必要で、それを再利用するために、泥と水を選別して、水を再利用する施設だったそうです。

 

これは、溶鉱炉だったかな?
f:id:kiha-gojusan-hyakusan:20180430221233j:image


ロッコの跡も、残っていました。
f:id:kiha-gojusan-hyakusan:20180430222227j:image

 

佐渡観光ではトキと佐渡金山がハイライトで、観光客はみんな行きますが、実はここは、知る人ぞ知る、のレベルとか。

ブラタモリでは訪れたそうですが、公式の案内は、あまりされてないそうです。

 

でも、佐渡島世界遺産にしようと思えば、この施設こそが、価値があると思いますね。

産業の近代化の歴史や、時代ごとの事情が、今も残っている。

産業の栄枯盛衰が残り、目の前で見れるスポットは、他ではなかなかないと思います。

 

いい場所に連れてきていただいたと思います。