(敬称略)
先ほどの「合戦場郵便局」
kiha-gojusan-hyakusan.hatenablog.jp
そのお向かいは、実はもの凄い人が生まれた家なんですよ。
小平浪平。
僕も全く存じ上げなかったんですが、次の写真を見ていただけば…
そう、あの「日立製作所」の創業者なんです。
小平は電気技術者として、電力会社を回った後、久原工業所日立鉱山の工作課長として、入社します。
ここで彼は、それまで蒸気機関だった、鉱物生産の電化を目指し、発電所を設置、モーターなども開発。
功績が認められ、大規模な工場建設が許可されます。
これが、日立製作所の始まりと言われています。
その後、工場は鉱業所から独立して、今の会社に至るわけです。
今の会社規模は、売上10兆円、従業員33万人の、巨大企業です。
その礎を作った男が、合戦場から出ていたんですね。
ちなみに、こんなエピソードが残っています。
小平は一切縁故採用をせず、試験は他のものと同条件。
採用されても特別待遇はしなかったそうです。
あくまで、実力主義だったんですね。
松下幸之助や井深大、盛田昭夫などに比べると、知名度は低い小平。
技術一筋だった彼はやっぱり、質実剛健。
自らを飾り立てるなど、望まなかったのかも知れませんね。