このシリーズも、あとわずかになってきました。
「リ」は土、正確には砂利を運搬する車両です。
「ジャリ」のリで、いいようですね。
今はバラスト(線路際の石)はホッパー車を使いますが、その前はこの土運車を使ったようです。
荷台を左右に傾けて、一気に荷下ろしできるのが特徴でした。
かつて、川からは大量の砂利が採取され、コンクリートの材料になったり、砕石を道路などの地盤にしたりと、様々な場面で使われました。
鉄道会社の中には、砂利の採取や運搬が、大きな収入源になっていたところも、少なくありません。
しかし、あまりにも大量の砂利が採取された結果、護岸が壊れたり橋脚が傾いたりする危険が出てきたため、現在は河川での砂利採掘は、ほぼ禁止になっています。
…となると、この車両は役割を失ってしまうわけです。
1980年代には全廃されており、今は歴史の一ページです。