ゲームのお話。
昔のゲーム。
「ハイドライド3」というゲームがありました。
「ドラクエ」と同じRPGですが、戦いはアクションゲームみたいにぶつけ合うので、「ARPG」なんて言われてました。
制作はT&Eソフト。1987年の作品です。
架空の世界を冒険するゲームで、城や塔、宇宙(!)などを旅します。
中にはダンジョン(地下洞窟)も、ありまして。
中に入ると画面は真っ暗!
迷路になっているので、あっちでぶつかり、こっちでぶつかり!
しかも、いるのは悪霊なので、壁を突き抜けて来る!
背後から襲われても逃げられなかったりして、危険極まりないのです。
そんな時は、アイテム「ランプ」が要ります。
ただし、ランプだけではダメで、燃料のオイルも、要るのです。
ランプ+オイルで、周囲数マスが明るくなり、壁や宝箱などが見えるようになります。
中には「スーパーオイル」というのもあって、さらに遠くまで視界が効きます。
壁を突き抜けた先まで見えちゃうのは、ご愛嬌!?
そして…
とある宮殿では、「太陽のオイル」と言うものが、手に入ります。
店では売っておらず、ただ一つしかないので、「これは画面全部が明るくなる!?」と、切り札に取っておいたんです。
ゲームも終盤。
オイルは有限で、在庫もわずか。
ここで、例の「太陽のオイル」を使ってみよう!と、やってみたんです。
そしたら画面には…
「太陽から身を守ります」
??
「ハハハ、ジョークです!」
!!
なぁ~んと、冗談アイテムだったんです!
もちろん、何の効果もなし!
…確かにこのゲームには、「由美ちゃん人形」とか、「熱田神宮のお守り」(注:名古屋の会社です)とか、効果のない冗談アイテムが、いくつか登場していたんです。
でも、これにはまんまと、だまされました…。
ダメージも、大きかったな…。
でも、実はヒントがありまして。
このゲーム、メッセージや会話を“英語”で表示するモードが、あるんです。
太陽のオイルの英訳は…
「Sun Oil」
なぁ~んだぁ~!ってワケです。
「じゃあ、アメリカ人には最初からわかっちゃうじゃん!?」って思った方!
鋭いけど、実は、「Sun Oil」は和製英語!
アメリカ人にも通じないのです。
いやぁ~よく出来てるなぁ~!って、今更ながら感動した次第、なのですよ。
でも残念ながら、この会社はもう、存在しません。
各作品には独特のセンスがあっただけに、復活しないかなぁ~なんて、今でも思うのです。