(敬称略)
2桁では最も重い番号です。
背番号99。
体格のよい、大型のピッチャーで、重い球と、微妙に変化するカットボールを武器に、先発として活躍しました。
しかし、100kgを超えるその体格が、後に監督になった、ノムさんは気に入らなかったようで、活躍の場は狭められてしまいました。
その後は台湾へ渡り、最終的には監督も務めるなど、成功を収めています。
それには、こんなエピソードがあるそうです。
中込の風貌は、当時阪神にやってきた、郭李建夫とよく似ておりまして。
顔も似ていて、見分けがつかないほどだったのは、当時阪神ファンだった僕も、聞いたことがあります。
そんなこともあってか、中込は異国の地で戸惑う郭李を気遣い、随分面倒を見たそうです。
次第に郭李も中込を慕うようになり、しまいには投球フォームまで似てきたとか。
その郭李が、中込の台湾球界への挑戦を、サポートしたと言われています。
人の縁が、選手生命を大きく伸ばしたとも言えますし、何より、
「情けは人のためならず」
だったわけですね。