京版の「り」は、
「綸言汗のごとし」です。
綸言は「りんげん」と読みますが、これ、「中国の皇帝の言葉」のこと。
皇帝は神格化されていましたから、皇帝が発した言葉が何であろうと、臣下が訂正など出来なかったわけです。
時には皇帝自身も、失言したな~って思うことがあるかも知れませんが、自ら訂正することなど、それは神格を自ら否定するも同然。
そんなことは絶対、できないのです。
なので、「汗(冷や汗?)はかいても体内には戻らない」ように、皇帝が一度発した言葉は、訂正や取り消しが出来ないこと、言葉は慎重に選ぶべきことを、意味する格言になったそうです。
皇帝って、大変だったんですね…。
ストレスどころではないような気がします。
まぁ、僕みたいな凡人は、間違いは当然あるわけで、訂正することなどしょっちゅうですが。
ただし、言葉ってものは相手があるものですから、相手に伝わらないこともあるし、そもそも相手が受け入れないこともある。
メールは文書ですが、瞬時に届くという点では、言葉に近いですよね。
訂正が成功するとは限らないと、肝に銘じて、最初からよく考えて、発信することが必要なわけです。