(敬称略)
中日ドラゴンズの投手コーチ、主にブルペンを担当するコーチがいます。
近藤真市。
背番号76。
この人の野球人生は、1987年8月9日の、ナゴヤ球場での巨人戦に尽きます。
なんと言っても、プロ初登板でノーヒットノーランをやってのけたんですから。
当時、彼は背番号13。
その若いピッチャーに、巨人打線が凡打の山。
あの時は巨人ファンでしたから、僕も相当悔しい思いをしましたが、同時に、鮮烈な印象も受けたわけです。
以後、結構注目してみてたと思います。
ただ残念なことに、その後は故障に悩まされ、実働はわずか6年に終わりました。
その当時は何も知りませんでしたから、結構アンチ的な眼で見ていたはずですが、実際、本人は相当苦しんでいたようです。
その後、スコアラーを務めた後、スカウトでは岩瀬を掘り当てます。
岩瀬はもう18年も現役ですし、数々の勝利と記録をもたらした名投手になりましたから、この貢献は非常に大きかった。
岩瀬の背番号は、近藤が最初の年に付けていた、背番号13です。
2003年からは投手コーチとして、現場復帰。
そのまま15年も、中日の投手陣を支え続けています。
裏方を入れると、23年。
現役よりも遥かに長い、年数になりました。
ブルペン担当ですから、グラウンドに出てくることは稀なんでしょうけど、信頼は厚いそうで、チームを影で支える、名コーチと言えるでしょうね。