最後の文字、「ン」は、さすがに鉄道記号にはなさげです。
「ん」が日本語に登場したのは、他の仮名よりずっと後の、室町時代だそうです。
逆に、すごい気がしますが。
江戸時代の頃はあったでしょうが、町火消に「ん組」はなし。
他に、「へ組」「ら組」「ひ組」もなかったそうで、これらには別の漢字が当てられたそうです。
確かに「ひ組」は、マズいような気がする…。
しりとりでも、「ん」で終わると負けになりますが、クロスワードの変形「ナンクロ」では、「ン」の割り出しが最初の作業になります。
「ナンクロ」とは、同じ文字に同じ番号が振ってあって、それを頼りにマスを埋めていく、鍵なしのクロスワード。
「ン」は、ちりばめられたワードに結構含まれている割には、絶対に先頭に来ることはありません。
なので、逆に先頭に出てきた番号を消していき、残った番号の中で、よく出てくる番号を、「ン」と推定するわけです。
最後にこんな例を。
無線電話通信で、聞き手が間違えることがないように、決まった単語を添える通信法があります。
この時の単語の表を「通話表」といいまして、
朝日の「あ」
いろはの「い」
上野の「う」、…
と続くわけですが、「ん」は…
おしまいの「ん」!
と言うわけで、カタカナにかこつけて?鉄道の記号を語った本シリーズも、めでたく
「おしまい」
ということで。
お付き合いありがとうございました!