3/10のスカイツリー。
白いツリー。
実は、大切な意味があります。
「東京大空襲の鎮魂」
墨田区、当時は本所区と向島区ですが、壊滅的な被害を受け、死者だけで6万人超、罹災者は30万人超を数えました。
たまたま東京都慰霊堂に行く機会があり、こんなものを見つけて、衝撃を受けたのを覚えています。
鉄柱も、こんなになってしまうのですね…。
恐ろしい破壊力です。
自然災害と違い、防げる可能性のあるものだから…
せめて、教訓として大いに学ばなければなりませんね。
翌3/11は皆さんご存知、東日本大震災の日。
昨年までは、この日も「白いツリー」が点灯されてきました。
今年は、こちら。
明花。
2013年、墨田区の子供たちに、ツリーのライティングを公募したことがありまして。
最優秀作品として選ばれたデザインです。
作は当時両国小学校の女の子。
「明るい未来」をテーマにした、色鮮やかな作品です。
これを今年は、被災地の復興の祈念として、点灯したそうです。
震災当時、僕はまだ再就職前で、病院主催のリワークデイケア(うつ病からの職場復帰プログラム)を受けていました。
その日は金曜日。
プログラムを終えて、帰りの挨拶を考えつつ、書き物をしてた頃、揺れが来ました。
地震?
だんだん揺れは大きく、尋常じゃないぐらいになって!
飛び出す引き出しを必死に押さえていたのを、思い出します。
僕らは、それくらいで済んだ。
その後、お店は品薄になり、ガソリンは貴重になり、計画停電なんかもあったりしたけど、やっぱり、それくらいで済んだ。
街は壊滅し、交通網やライフラインは寸断され、原発がさらに被害を広げ…。
震源がちょっと南だったら、被災したのは関東かも知れない。
そんな意識は、常に持っておくべきでしょう。
でもやっぱり、前を向いていきたいと思う。
震災から6年。
そろそろそういう時期が、来ているのかも知れない。
復興に向けて、みんなで一歩ずつ進んでいこう。
そんな思いが、明るい未来を夢見た、「明花」というライティングに、重なったような気がします。